美しいミモザとモロッコ
月曜、確定申告の提出期限まであと1週間。...
お便りフォーム
1/10957
イチマンキュウヒャクゴジュウナナンブンノイチ
2024年9月24日
ある種のプレイ
夕方になると目がショボショボしてきて、ちょこまか動く揃いのユニフォーム達を遠目に見分けるのはなかなかは困難。けど、不思議と息子はパッと目に留まる。
産後の入院中に新生児室に向かうと、扉の手前からオギャーオギャーの声の中に、息子が混じっているかいなかがわかった。出会って数日なのに息子の泣き声を明らかに聞き分けらて、我ながら怖っ！て思った記憶がある。
これはわたしの特殊能力ではなく、世のお母さんはみんなそうだと思う。赤子が夜泣きをしても父ちゃん達は爆睡だけど、母ちゃん達は出だしのひと泣きでパッと目が覚める。ってのはよく聞く話。
やっぱり人間も動物なのだなーと思う。文明が便利に発達して、本来備わっていたのに衰えたり失った能力も結構ある気がする。なるべく野生の勘は守りたい。地震の前に猪の親子が山を登っていたってニュースを見た。もしかしたら人間にも、元々は ”そろそろ来るな” みたいな能力が備わっていたのかもしれない。
などと、キッズのバスケをぼんやり眺めながら考えていた。子を産めば身体は動物的に変化するかもしれないけど、頭の中？は変わらない（他の人はわからないけど、とりあえずわたしは）。役割的に母ちゃんの仮面を被っているある種のプレイのようだと、かれこれ10年思っている。
書き手
saico34
神奈川県藤沢市／48歳
©30YEARS ARCADE
