今週末も荒れ模様
毎朝、カーテンと窓を開けてミニトマトの様...
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イチマンキュウヒャクゴジュウナナンブンノイチ
2025年3月7日
流さず捕まえてて味わって
息子の５歳の誕生日旅行で河口湖へ行った時、まぁ見事な悪天候で全く富士山が見れなかった。こりゃ５年後くらいにリベンジだなと思った記憶がぼんやりあった。その時は５年後なんて遥か遠い先に思えたけど、気づけばもうその時だ。
たった５年前なのに、いろんなことを忘れている。楽天トラベルのセールでさっと決めたホテルだったけど、行く前に家にあった５年前の『ことりっぷ』のマップを開いたら、なんとホテルに丸が付いていて、え？同じとこ？？ってなるくらい覚えてない。わたしだけでなく夫も、「前と同じほうとうやさんに行こうよ」と言うと、「山梨でほうとうを食べたのはぶどう狩りの時のことしか覚えてなくて、その記憶は全くないな」と。お店の前に着いたらさすがに「あぁ来たね」と言っていたけど。
こないだレシーヘンさんと話していた時に、三十年商店のことを “流れていくものを置いておく場所” と表現していて、すごくしっくり来た。昨日の車酔いのエピソードとかまさに、サラーっと流れていっちゃうような些細な一コマだけど、わたしは流さず捕まえてて味わって、そして残していきたい。
また５年後に行こう。今度は狙って同じホテルを取ろう。次は15歳だから受験の後か、全く想像つかないしやっぱり遥か遠い先に思えるな。
富士山の裾の尾は想像よりずっと広かった。
書き手
saico34
神奈川県藤沢市／48歳
©30YEARS ARCADE
