花見散歩
日曜、卒園式から一夜明け、妻が桜を見に行こう、と言う。しかしいつものピラティスにも行く、ということでお昼ごはんはボーイと...
P.S.
ピーエス
2024年8月4日
土曜は朝から建築学科のレビューへ。
毎年、春学期と秋学期にバーティカルレビューと称して2年生から大学院1年生までの設計課題優秀作品が各課題2~4程度選出されてプレゼンを行う。常勤の教員に加え、私含めてだいたい10名強の非常勤教員も参加して、プレゼンと質疑や議論を繰り返す。最後には各教員5作品に投票し、金銀銅賞を選出する。
教員のほとんどは建築家であるので、課題に対してどのような主旨を持ってどう表現したか、といったあたりを問う。多くの場合、その場にいる構造エンジニアは私1人なのでそういった点には触れず、構造的なコメントに徹する。なぜその材料を選んだのか、どうしてそこに柱がなければいけないと思ったのか。その案の形成される過程は否定せず、全面的に肯定する立場で、その案を土台にどういう構造が適切なのか、一緒に考えたいというスタンスでコメントする。構造というのは非常に現実的な要素なので、ともすれば、それでは地震が来たら倒れてしまう、とかいう視点になりがちだが、そもそも課題においてその点は問われていない。とはいえ現実にある敷地を想定し、建物の規模や用途を想定した設計をしている以上は構造にも興味持ってね、という気持ちである。
これが毎回難しい。しかも案によっては建築家のみなさんと学生で議論紛糾するので、そうなると構造の話はとてもしにくい。なのでものすごく集中して案のプレゼンを聞き、聞きながらコメントを考え、一番最初にマイクをもらう。
学生たちにとっては優秀作品として選ばれてプレゼンするハレの場だと思うが、私にとっては修行のような時間。
いやしかし今回も面白い案がたくさんで楽しかった!みんなのびしろしかない!(含私)