non specific plan
今住んでいる家は、夫の両親が所有しているので、わたしたちは2階部分を借りている。 毎日車でソフィを送り迎えすることが必須...
Sophy's philosophy
ソフィーズフィロソフィ
2025年7月3日
国宝を観てきた。
ソフィを母に預けて、朝イチの映画館へ。田舎のイオンシネマだからガラガラだと鷹を括っていたら、ほぼ満席。
予想外の渋滞に巻き込まれたので開演に数分だけ間に合わず、席に着こうとしたらすでに真っ暗。足元をふらつかせながら階段を上がり席を探してなんとか着席。
もっと大きなスクリーンを期待していたが、田舎だし仕方ないか。視界がスクリーンだけで埋まるくらいの映画館で、もう一度観たい。
サイコさんも感想を日記にしたためていたね。わたしも、寺島しのぶのリアル感がとても響いた。それに、渡辺謙が良かった。やはり、溢れてくる渋みが伝わってくる。
国宝を観て、イタリアには人間国宝はいるのか?という問いが湧いてきた。調べてみたら、日本のような「人間国宝」と指定される格付けみたいなのはイタリアには無いようだ。
巨匠と言われる、マエストロ(Maestro)がイタリアにはいる。音楽・オペラ・建築・料理・工芸などの分野で評価される肩書きなんだそう。ピアニスト、オペラ演出家、料理人などはイタリアらしい感じ。
わたしも若い頃、料理を作ってくれた夫をおだてるために「マエストロ!」と呼んでいた時期があったなあ。うれしそうだった夫よ。
マエストロと同じように、UNESCO無形文化遺産の職人がいて、ヴェネチアのムラーノ島ガラス職人や、クレモナのバイオリン製作者などが登録されているそうだ。
比べてみて、違いを知ると面白い。
日本では文化庁や文科省から与えられる称号。
イタリアでは、国から与えられるものではなく、伝統の継承者が自発的に技を守り抜く文化的なものなんだそう。そもそも国を頼るような風土がそんなに強くはないかも。
自分が人間国宝になり得ることは絶対に無いけど、その称号により、またはそれを守り続けるために、ある意味決められたレールを歩き続けねばならない人生って、どんなものだろうか。
自分は自由な存在に生まれてラッキーって思った。
写真は、鳥羽で頂いた中華。これも伝統×文化だな。
イタリア・ベルガモ/45歳