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    風早草子

    風早草子
    カザハヤソウシ

    勝利の笑顔

    祝・一回戦突破!よかった、よかった。

    試合開始は9時で選手の集合は6:50。藤沢八部球場は我が家から交通機関で行くのは大変なので、次男の集合に合わせて、私と妻と鹿児島から帰省している長男、広島から応援に駆けつけた妻のお母さんと車で6時出発。私は4時半に起きた。真夏のお祭りの開幕だ。

    平日の試合だけど、夏の大会は慣例的に吹奏楽部とダンス部が応援に来てくれる。スタンドは春大会とは全く違う華やかさだ。野球部羨ましいな。でも普段とは違う雰囲気に緊張感も高い。公立高校同士の対戦。春、県大会に進出しているこちらが地力は上と思われるが、初対戦だし、とにかく夏はやってみないとわからない。ドキドキのプレーボールだ。

    だが結果的には、勝負は一回の表でついた。1、2番が出塁して3番の次男も四球を選び、4番の2年生が走者一掃の2塁打。さらに攻めていきなり6点。30分を超える攻撃となった。以降、相手が繰り出す投手を次々に打ち込んで、20対1、5回コールドの発進となった。攻撃時間が長過ぎてダンス部と吹奏楽部の子達は大変だったと思う。大敗した相手はちょっと気の毒だったけど、相手の一点はホームランで大会第一号だった。打った子には「大会第一号」と書かれたホームランボールが渡されているはず。忘れられない夏の思い出になっていると思う。

    ゲームセットの後の校歌斉唱、そして笑顔で応援席に走ってくる選手たち。球場を出て吹奏楽部やダンス部の子達にお礼を言って一緒に記念撮影。みんな笑顔だ。やっぱり勝たないとね。(笑)この笑顔のセレモニーは勝者しか味わえない。次男は出なかったけど、一回戦敗退だった去年の試合終了後は寂しいものだった。3年間やってきた真夏のお祭り、やっぱり選手たちの笑顔が一度は見たい。とにかくよかった。たかが一勝だけど、高校としては3年ぶりの初戦突破だし、次の試合では割と力の入った私立が県立高校に敗れて初戦で散っていた。初戦を戦うチームの半分はここで負けてしまうのだ。

     

    次があるので選手たちもすぐ解散で車で一緒に帰る。望遠レンズで奇跡の一枚を狙って奮闘していた妻など、応援していた我々も熱中症気味。家に帰ってシャワーを浴びたら次男と妻はエアコン付けて布団で寝てしまった。

    私も疲労感はあるけど、逆に高揚もしているので、最近の仕事で溜まっていた体のモヤモヤをデトックスする意味で走りに出る。砂丘や崖でもうスカシユリが咲いていて、小磯の鼻ではハマウドが枯れ、ハマゴウの青い花が咲き始めた。庭のキュウリもたくさん収穫。これは夕食で食べよう。業務スマホを見ると、無事予定していた制作が終わったという連絡。心地よい疲労感。良い一日だった。

     

     

    書き手

    海秋紗

    海秋紗

    神奈川県葉山町/57歳

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