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    島縞

    島縞
    シマシマ

    久しぶりのお客様

    午前中、10人弱が集まるオンラインオリエンテーションがあった。
    司会進行役だったけれど、朝から緊張のあまり、落ち着かなくて。
    本番では、頭が真っ白になるし。
    せっかくのメモ書きも、どこを読んでいいのか分からなくなるし。
    惨敗。

    気を取り直して、出来るお仕事をポンポンとこなして、昨日連絡をいただいた方の到着を待つ。

    14時を回って、可愛い紙袋に入ったお土産を持って、その方がいらっしゃった。

    わが家への来客、いつもは私の母が来る程度で、とても珍しい。

    お互いのことをお話していたら、あっという間に時間は過ぎていく。
    近頃何となくモヤモヤしていること、どうしようか悩んでいたことも、別のことを話しているうちに解けていった。

    17時を回る頃になってようやく、思い立って昨日連絡をもらって本当に良かった、お話楽しかった、と会話はシメに進んでいく。

     

    そうだ、このあと、おしゃべりの間ほっておかれた娘が不機嫌になって取り付く島がなかったんだった。
    「おなかすいた」と伝えてくれて、おやつの時間がなかったことにやっと気づいた。
    ひそかに隠し持っていた、アーモンドチョコをふたつ。冷蔵庫から取り出して、娘に差し出したら、やっと機嫌もよくなってきた。
    ふたつとも食べていいよって言うけれど、ひとつずつ食べる。娘のこういうあったかい優しさが大好きだ。

    お風呂のあと、いただいたメレンゲのお菓子を一緒に分けて食べる。
    ホロホロと、優しい甘さがほどけていって、笑顔の時間が最高にしあわせだった。

     

    夜は夜で、セールに乗じてノートパソコンを購入したという友人とひとしきりLINE電話。

    ひととおしゃべりする余白が、心と時間にあるのは、とてもいいことだなと思った。

    書き手

    ひらのあすみ

    ひらのあすみ

    長崎県五島市/43歳

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