さよなら、最後のガーゼ
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かきぬまめがね＠東京
カキヌマメガネアットトーキョー
2024年12月18日
頭に残る感触
自転車の後ろに次男を乗せ、帰ってきて家の前に停めたところで「ママ、頭近づけて」と言われる。「？」となっていたら、次男が私の頭にほっぺをくっつけて地面を指差し「ほら見て、影のママとぼくもくっついてる」と言った。たしかに街灯に照らされた地面に、絵に描いたときのさくらんぼのよう、くっついた二人のシルエットが浮かんでいた。以上！って感じで何の説明もなく自転車を降りて玄関へと向かう次男。
最初から最後まで意味は全然わかんないんだけど、頭に触れる次男のぽよぽよしたほっぺの感触だけが頭に残っている。
自分からこんなにふわふわで可愛い人間が産まれてきたという不思議を漠然と感じる瞬間があるけれど、影を見ていた私はきっとその気持ちのなかにあった（親って馬鹿だな、と改めて書きながら思う苦笑）
ちょっとあっぷあっぷしている週前半。後半戦もどうにか頑張りたいから、さくらんぼのかたわれよ、どうか応援していておくれ。
「みかん、浮いてます！」としょーもな手品にハマっている次男。お風呂上がりに髪の毛を自分でドライヤーするととんでもないヘアセットになってしまうんだけど、とにかく自分でやりたいお年頃。
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書き手
かきぬまあやの
東京都目黒区／38歳
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