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    Sophy's philosophy

    Sophy's philosophy
    ソフィーズフィロソフィ

    washing up

    ミラノまでのダイレクトフライトは、3人席をふたりで使えるという最高なシチュエーションだった。ソフィは2席にごろんと横になり、8時間くらいぐっすり眠った。

    羽田空港の出発で、飛行機に乗ってから大変なことに気づき、ふたりで冷や汗。ソフィは大泣きして、フライトアテンダントから飛行機の木のおもちゃとANAのハンドタオルをもらった。

    なんと、出発ゲートの横のキッズスペースに、ソフィのリュックを置き忘れてしまった!側転しまくったあのスペースだ。

    そのことに、飛行機の座席に着いてから気づくという大失態…

    すぐにフライトアテンダントに伝えたものの、すでに飛行機の扉は閉まっていた。「荷物は諦めるか、飛行機を降りるか、どちらかになります」と冷静に言われ、すんなり諦めた。

    日本だから、遺失物としてどうか届けられていますように。

    幸い、リュックの中身はイタリアで使う必要なものは入っておらず(わたし判断)、諦めはついた。

    ただソフィがリュックを忘れたことに気づいたときのあの恐れに満ちた顔を、わたしは一生忘れないだろう。

    日本でお土産にもらったシナモンの大きなぬいぐるみと、ディズニーのすてきなペンケースに入った色鉛筆たち。戻ってきますように。

    ミラノに着いて電波をキャッチしたら、即座に羽田空港の遺失物捜索願いを提出。そのURLも、飛行機のなかで貰っていた。さすが日本のサービス。もし見つかって実家に宅急便で送ってもらえたら、最高な結末だ。

    マルペンサ空港まで迎えに来てくれた夫にことの顛末を話すと「イタリアなら出てこないけど、日本なら大丈夫かな」とソフィを励ました。来年の一時帰国には、笑い話になってたらうれしい。

    今日は最高気温が25度で快適なベルガモ。スーツケースの中身を整理して、洗濯機を3回くらい回してアイロンをかけて。朝ごはんにはお米を炊いて、日本から持ってきた味噌汁をお湯に溶く。また日常が始まる。

    書き手

    sophy

    sophy

    イタリア・ベルガモ/46歳

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