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    Sophy's philosophy

    Sophy's philosophy
    ソフィーズフィロソフィ

    in the morning

    おはようございます。イタリアは朝8:30。

    7:00に茶柴のルナがワンワンと吠え出し起こされる。前の家が屋根の修復工事をしていて、職人さんたちが仕事を始める時間にルナが反応しているようだ。黒柴ソレは、神経質に反応するルナを気にすることもなく寝ている。1匹が能天気で助かるわ。

    わたしは窓を開けて、朝のひんやりとした空気を吸う。20度だ。上に羽織る物が欲しくなる。最高気温は29度の予測。麦茶を沸かし、ヨーグルトにオーツとはちみつをかけて頂く。バナナも。コレステロール値対策メニューの再開だ。

    日本滞在中は際限なく好きなものを食べたので、体重も2キロ増えた。コレステロールは、たぶん上がったままだろう…今日から質素倹約な食生活に。

    夏休みはソフィが朝のんびり寝てくれるので、わたしがみんなの日記を読む時間もゆっくり取れて嬉しい。

    広島のスピーチを日本では観ることができなかったけど、全文を読んだ。首相も市長も6年生のふたりも、すてきなメッセージだった。

    ソフィが生まれる前、2017年の3月に母と二人旅をした広島。原爆資料館はまだ改装される前で、展示を見ながら母と涙が止まらなくなったのを今でも思い出す。被爆当事者ではないわたしが、感じられることは何か。考えることは何か。それを問われているようだった。

    イタリアにいるローマ教皇レオも、広島と長崎に向けてメッセージを伝えているので紹介したい。

    イタリア語本文

    “Auspico che nel mondo contemporaneo, segnato da forti tensioni e sanguinosi conflitti, l’illusione basata sulla reciproca distruzione ceda il passo agli strumenti della giustizia, alla pratica del dialogo, alla fiducia nella fraternità”.

    英語訳

    “I hope that in the contemporary world, marked by strong tensions and bloody conflicts, the illusory security based on the threat of mutual destruction may give way to the tools of justice, to the practice of dialogue, and to trust in fraternity.”

    ロイター通信は、日本語でこう報じた。

    「強い緊張と流血の紛争がまん延する現代世界において、相互破壊の脅威に基づく幻想的な安全保障に対話の実践が取って代わることを願う」と述べた。

    カトリック教会は数十年にわたって冷戦時代に発展した核抑止システムを黙認してきたが、前教皇フランシスコが核兵器の保有を非難し、教会の教えを変更する形となった。

     

    相互破壊の脅威。

    幻想的な安全保障。

    対話の実践。

     

    対話して調整しあう。わたしの日常も、それが必要だし、忘れないでいたいと思う。ゆっくり朝ごはんを食べられる時間を愛おしみながら。

    書き手

    sophy

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    イタリア・ベルガモ/46歳

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