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    悩みのタネに水をまく

    悩みのタネに水をまく
    ナヤミノタネニミズヲマク

    信じてしまった自分に対しての不甲斐なさ

     

    水曜、世はお盆。現場対応のため出社する。
    9時過ぎ、最寄りの駅から事務所に向かう途中、着信が来たので出る。
    相手方は警視庁を名乗るものからだった。
    「逮捕した詐欺グループの押収品からぐっさん(実際は本名)のキャッシュカードが押収されたので事情聴取をしたい」

    と、ここまで文章を打ち込むと、いかにも詐欺じゃん!!と思うのだけど、
    今対応しないと詐欺に加担されたと判断される可能性があると言われたり、
    相手の言っている住所が身に覚えのあるとか、例のキャッシュカードがほとんど使用しないネット銀行であるとか、
    色々な要素が重なって、見事に信じて、聴取に応じてしまった。

    ラインの履歴を確認するための”信号検査”なるものをするためにラインのビデオ通話に切り替わり、
    (偽の)警察手帳を堂々と見せる男性が映ったりした。

    そして架空の詐欺グループの主犯格との関係についての問答と続けていたところ、
    事務所の別の場所にいた社長がやってきて「それ詐欺だよ」と言ってくれて、
    ようやくそれが詐欺であることに気づいた。
    幸い、口座情報を明かしたり、振り込みには至らなかったので、金銭的な被害はなかった。

    騙そうとした人に対しての怒りよりも、信じてしまった自分に対しての不甲斐なさが勝ってしまって、その後も参っていた。
    己の抵抗力の低さよ・・・。とほほ。
    詐欺している人に対して丁寧に返信している履歴をカバー画像にして、高度なギャグとして代えさせていただきます。
    兎にも角にも、身に覚えのない電話には気をつけたほうがいい。

    書き手

    ぐっさん

    ぐっさん

    東京都墨田区/33歳

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