通った道がわかる有様
どろんこブームの再来で、毎日靴や服や爪が...
風早草子
カザハヤソウシ
2025年2月19日
比喩とか深い意味はなく、ただ庭に青い鳥が来た、という話。
朝、餌台に餌を置いたら、このイソヒヨドリのオスが飛んできた。全く珍しくない鳥で町内に普通に1年中生息しているが、餌台に来ることは珍しい。今朝は餌台の小鳥の餌を普通に啄んで食べていた。それなのになぜ、普段は餌台に来ないのか、理由は分からない。餌台の上でゆっくり餌を食べていたので、カメラを持ってきて至近距離から写真を何枚か撮った。
そもそもイソヒヨドリ、捉えどころがはっきりしない謎多き鳥だ。磯の名前が示す通り、ひと昔前は、海岸の岩場など海沿いで主に見かける鳥だった。メスはグレーの地味な体色で何となくヒヨドリに似ており、その辺りが名前の由来なのだろう。ただ実はユーラシア大陸に広く分布していて、そこでは海辺ではなく、標高の高い山の岩場を生息地にしているらしい。台湾でも高山の鳥らしい。つまり本性としては海ではなく岩が必須らしい。それがなぜか日本ではずっと海岸に執着していたようだ。そしてこの鳥は、スズメとカラスがいない小笠原の島では、住宅地でスズメみたいに暮らしている、ということが昔からよく知られていた。海辺の鳥だから、カラスやスズメがたどり着けない小笠原のような海洋島にも進出できたのだろう、と前は思っていたのだが、そもそも高山の岩場の鳥だとすると、天性、海洋を超えるような飛翔力を備えているのか、疑問が出てくる。そもそも季節ごとに長距離の渡りをする習性も基本的にない。どういう経緯で小笠原にまで進出したのだろう?
そして2000年代頃からイソヒヨドリは本州でも内陸や都市部にも進出が目立つようになり、最近は八王子とかで多数繁殖して自然番組のネタにもなっている。高野山とか京都岩倉の寺の屋根で盛んに囀る姿を私も見たことがある。葉山は海辺の町ではあるが、海岸沿いではない住宅地の中にイソヒヨドリは普通に暮らしていて、建物の隙間に巣を作って子育てをしている。彼らにとって、人間の家やビルも、一種の岩場と考えられているのだと思うが、急速に都市適応してくる柔軟性、適応性は興味深い。
つまり現代の日本でイソヒヨドリは、青い鳥としてはとても身近な存在と言える。ただ残念ながらこのイソヒヨドリの青は、オオルリとかカワセミに比べると、少し鮮やかさが劣る。ちょっとくすんでいる。光線に恵まれれば、鮮やかに光るのかもしれないが、そこまで派手ではない。
冒頭の写真を見ると、結構鮮やかに見えるかもしれないが、実はデジカメで撮った写真をiPad miniに取り込んで「自動調整」をかけてある。次の写真は上が未調整、下が調整をかけたもの。結構印象が違うと思う。肉眼で見る印象も上に近い。人間の目の性能が低いせいかもしれないが、このあたりが、イソヒヨドリがそこまで人気や知名度が高くない理由かも。そう、囀りも長くて美しいのだけど。
そういう面ではやや残念な鳥だけど、彼らはそんなこと気にせずにたくましく繁栄している。
青い鳥が庭にきた今日は、日差しがなく気温が下がり冷たい風が吹く寒い日だった。試験二日目の双子、体調十分とは言い難く、学校に自転車で行くのはキツイのでトーさんが車で送る。少し出勤は遅れるが仕方ない。妻も咳が出て体調はイマイチ。試験は水曜日まで。頑張れ中学生。
就活を頑張っている長女、インターンに行ってとても気に入った会社の感触が結構良いらしい。大学生も頑張ってくれ。
高校生は日曜日、合同練習した高校と紅白戦みたいな感じで試合をしたようで、見学に行った一年生のお父さんから昨夜、保護者LINEに動画がアップされていた。打撃フォームを少し変えたそうな。内角を捌き易くするため?詳しいことは聞いてもよく理解できない。ただ相変わらず打撃好調で四打数三安打、三塁打を2本打っていた。3月には春大会がある。高校生も頑張っている。
みんな色々あるけど、それぞれ頑張っている。妻も私も日々ヘトヘトだけど頑張っている。頑張れている自分たちを褒めよう。そう、青い鳥は身近にたくさんいるのだと思う。(結局そういうオチか?笑)
神奈川県葉山町/57歳