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    風早草子

    風早草子
    カザハヤソウシ

    祝 長ーい、成人の日(笑)


    長男の中学の友人が一緒に成人の集いに行こう、と家に来た。その前に森戸神社にお参りに行くというので、海をバックに記念撮影。絶好の日和に恵まれていい写真が撮れた。晴れ着の女の子もたくさん来ていた。我が家は去年も長女が成人で2年連続。去年は振袖姿でここで写真を撮った。そういえば去年もとてもいい天気だった。

    ただ今日は一日が長い。次男が今日から沖縄に修学旅行なのだが、羽田空港集合が6:50。5:28の京急に乗りたい、と言っていたが、起きたのが予定より30分遅い5時。急かして準備させ、電車の7分前に車で家を出たあと最初の信号で「スマホ忘れた!」。動揺した次男は「もういいや!」と言うが、修学旅行にスマホなしは無かろう、とトーさん判断でUターン。電車はギリギリで予定のに間に合った。やれやれ。

    ちなみに修学旅行中、野球部は余興で皆の前でCUTIE STREETの「かわいいだけじゃだめですか?」のダンスをやるそうな。目立つことが嫌いな次男だが、ブルーを任されているらしい。「僕のパートは一番移動が多くて大変」とYoutubeを見ながらこぼしていた。目立つのは嫌いだが、上手くできなくて笑われるのも嫌なタイプなので、きっとダンスはそつなくやるのだろう。大勢の前で彼がどんな顔でそれをやったのかは、ぜひ見たい。マネージャー経由で保護者LINEに動画が来ることを期待。

    双子は朝から野球部の練習で午後は友達とカラオケに行くそうな。双子については最近、「陽キャ疑惑」が持ち上がっている。(笑)この前の試験前、うちに男女数人がやってきて一緒に勉強していた。それについて長女と次男が「男女で家に集まって一緒に勉強とかって、陽キャがやることじゃないか?」「アイツらもしかして陽キャ?」「いや、うちに陽キャはいないだろ」みたいな議論をしていた。上の3人は揃って陽キャへの苦手意識が強いらしい。それもどうなんだ?ちなみに今日のカラオケは10人くらいで行くそうだが、女子の方が多いらしい。やはり陽キャ?いや、しかしうちの双子だしなー。分からんがなんか面白い。

    成人という節目なので、iPad内の長男の写真を振り返る。顔を認識して人物ごとに写真を分類するAppleのピープルで長男のフォルダを開く。一番古い写真がこれ。

    長男百日で写真館で撮った写真だ。この顔も長男と認識するAppleの機能恐るべし。ちなみにこの時は、家族写真と長男ワンショットの2カットを撮ってもらう予定だったが、長女が勝手にフレームインしてポーズを取ったので、カメラマンがシャッターを切ってくれた。こんなにかわいい写真撮られたら、買わないわけにはいかない。スタジオで写真を撮ってもらうと出費が予定より増えてしまうことが多い。

    このスタジオは、子どもが生まれてから、東京で初めて写真をお願いした吉祥寺井の頭公園沿いのスタジオフランクというところ。当時そこまで積極的な理由があって選んだわけではなかった。確か年賀状用に写真のデータもCDで販売してもらえる、というのが決め手だった気がする。カメラマンの方が割と口数が少なくて、子どもの動きに合わせてアドリブでサクサクシャッターを切るものの、なんか手応えが分からず、妻と二人で出来上がりに不安を感じて帰ったことを覚えている。当時はその場で出来上がりが確認できず、もう一度出向いて写真を選ぶ仕組みだった。

    そして後日確認に行って写真の良さに驚愕したのだが、その筆頭がこの写真だった。以来、毎年は難しいが、家族写真を撮れる時はずっとこのスタジオでお願いしている。一番最近は長男が鹿児島に行く直前だった。ちょっとお金は掛かるが、我が家の軌跡が記録できているのは良いと思う。

    さて成人式の長男。考えてみると、いま成人年齢は18歳だし、20歳になってもまだ学生で独立もしてないんだけど、まあ節目は節目。5分の2だけど、妻と私、頑張ったと今日は自分を褒めよう。

    長男、きょうだいの中では一番魚釣りとかに興味が強くて、よく一緒に出掛けた。彼を遊びに連れて行く、という名分で私が釣りに行けた、というのが実際なのでそこは大いに感謝だ。

    長女と年子で、ある意味、双子みたいに育ってきたが、勇敢で活発な姉に比べて、長男は小さい頃はビビリでヘタレで頼りなかった。キャッチボールしてると、取り損ねて顔にボールが当たって泣いて終わる、ということが数回はあった。でも弟たちを可愛がるやさしいお兄ちゃんだった。

    広島でソフトボールチームに入っていた時は、補欠でほとんど試合にも出してもらえなかったのだが、葉山に来て少年野球チームに入ってからは、みるみる間に逞しくなっていった。男子の成長期は目を見張るものがある。中3になるともう堂々たる体躯になり、強豪私立から声をかけられて部活の顧問にもそこに行くことを勧められていた。これが中3の頃。一人プロが混じってる感が強かった。

    でも彼は「高校は野球だけしに行くところじゃないから」という名台詞?を言って、普通に受験して県立の進学校に進んだ。毎年1回戦敗退がデフォルトの文字通り弱小の野球部だったが、同学年に長男筆頭に体の大きい子が揃い、三年夏は奇跡の3回戦進出を果たした。後輩たちから当時のメンバーは黄金世代と言われているらしい。(笑)チームメートに恵まれたのは運が良かったと思うけど、人生そういう運も大事だし、それを活かせたのは努力の成果だったのだろう。

    それにしても、3回戦藤沢八部球場でバックスリーンに叩き込んだホームランはカッコ良かった。応援の生徒もダンス部も吹奏楽部も保護者も大盛り上がりで、「この子、誰の子だろう?」と思ってしまった。きっと一生忘れない我が家の名シーンだ。

    成人の日、夜は中学の同窓会があり、また出掛けていった。彼がこの先、どういう人生を歩んでいくのかは分からないが、優しくて力持ちなので、きっと大丈夫だろう。妻と二人で一応祝杯。

    そう言えば、双子は4時過ぎにはカラオケから帰ってきた。「とても楽しかった!」ということ。それは良かった。沖縄の次男からは夜、家族LINEに写真が数枚送られてきた。機内からの風景とか観光地歩く友人の後ろ姿とか。妻が、自分が写ってる写真を見せて、と送ったら「ないです」とだけ返事がきた。相変わらずツンデレだ。(笑)

    emiさんの日記を見て受験生、大変だな、と思っているのだが、うちは来年双子が高校、次男が大学とトリプル受験生。どうなるやら?ピザ屋のバイトから戻ってきてサラダを貪り食べている姉さんは就活だし。

    しかし、長い日記だな、これ。日記というシロモノなのかも疑わしいけど、おまけのおまけで最後に今日の海の写真をつけておく。

    この時期が最も海水がきれい。よく見るとキビナゴと思われる小魚の大群が泳いでいる。これをウミアイサとユリカモメは追っているのだと思う。実は今朝は天気も良いので真剣に写真を撮ろうと、一眼レフを持ってバイクで海岸沿いを走り回ったのだが、今日に限って餌を追う鳥の群れがいなかった。得てしてそういうもの。翼を持つ鳥たちは自由に飛び回っているので、必ず会える保証は常にない。だから見られると嬉しいし、探すのが楽しい。

    さて三連休も終わり、このあとは仕事も本気モード。勝負の年、仕上げの一年が始まる。スタートダッシュで仕掛けていこう!

    書き手

    海秋紗

    海秋紗

    神奈川県葉山町/57歳

    ©30YEARS ARCADE