シイラとメジナ
今日から6月。もう夏だ。 今夜は魚フライにしようとシイラ1匹購入。安かったのでおまけにメジナも。 12ヶ月を春夏秋冬4つ...
風早草子
カザハヤソウシ
2024年10月28日
週末は出来事が多過ぎて、日記を書く時間もない上に、何を書くのかセレクトに迷う。朝4時から働く妻の仕事を家族で手伝ったり、久しぶりに走ったり、焼き鳥作ったり、選挙があったり。
だが、今週は何といっても次男の野球だ。
毎年恒例の市内県立四校の対抗戦。
色々、そう本当に色々あった次男の野球部だが、やっと彼の本領を発揮して、最近は四番を任されている。
配達を終えた妻と一緒に観戦に行った。
初回から先制タイムリーを打ち、躍動する次男。しかし相手チームも打線が力強く、ピンチの連続で一時は逆転されてしまう。そこから何とか追いつき、8回裏に一点のリードを奪う。9回表を抑えれば勝ち。ツーアウトまで漕ぎ着けてあと一人。ところが。
ここで相手の四番に逆転ツーランを浴びてしまう。
勝利目前から一転絶体絶命のピンチ。
9回裏の攻撃は打順一番から。四番の次男に重大な場面が回ってくる予感。
果たして先頭打者が意地のツーベースで出塁。そして二番打者の時に打撃妨害があり、ノーアウト1、2塁。そう、こうなったら三番の一年生は送りバントですよね。
1アウト2、3塁で、チームの命運が四番の次男に託される。ここで打てなければチームは負ける。
観戦している保護者の視線が我々夫婦に集まり、なぜか「お願いします!」という声が口々に掛けられる。いや、親に言われても、と思うが、息苦しいほどのプレッシャーだ。
本人はどうなんだろう?
天才的な打撃センスを持っているが、前時代的な部の雰囲気が合わず、入学当初野球部に入らなかった次男。しかし不完全燃焼感が否めず、夏大会終了後に途中入部で野球部に入った。しかし彼のやる気を削ぐような出来事がいくつかあり、一時は痛々しいほどだった。実力も正当に評価されない感じで今年の夏大会はベンチで終わった。やめてしまうのでは?と思ったこともあった。
でもやめずに頑張ってきて、いまチームの期待を一身に集める存在となった。どんな気持ちだろう?優しいけど、クールで口数が少ない次男はあまり語らないだろうが、いつか聞いてみたい。
とにかく9回裏、見ている親は気が気ではない。祈るしかない。
でもこの場面で、次男、技ありのライト前タイムリーを打った!
この子はもう・・・何てやつなんだろう?すごいな君。
土壇場で同点。ベンチと保護者席に歓喜がはじける。
次の子もヒットで続き、チームは逆転サヨナラ勝ち。
何だか胸がいっぱいになってしまって帰途につく。
神奈川県葉山町/57歳