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    風早草子

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    カザハヤソウシ

    ヒガンバナ


    10月になってしまった。想定していた中で最悪の状況。笑うしかない。さてどうしたものか?(笑)

    気分を変えて花の写真でも。

    彼岸は過ぎ、10月に入ってようやくヒガンバナが目につき始めた。

    遅い。猛暑の影響なのだろう。実は去年もこのくらい遅かったのだが、スマホの写真を確認すると、一昨年、そしてその前年は9月13日、14日に近所で写した写真がある。元々はそんな時期、むしろ彼岸の前に咲いていたと思う。

    ヒガンバナは変わった植物で、花が終わったあと、細い葉が伸びてきて冬の間茂っているが、これが5月頃に消えてしまい、地上から姿を消す。そして土の中で花茎を地上に出すタイミングを待っている。きっと気温の低下がスイッチなのだと思うが、9月も猛暑が続き、スイッチが入らなかったのだろう。

    車窓から眺めると東横線の土手でもたくさん咲き始めている。今年は完全に10月の花だ。秋の始まりが大幅に遅くなっているのを感じる。

    それにしても、ヒガンバナは毎年見るたびに「造形のカミサマ、ちょっとやりすぎでは?」という気分になる。

    ここまで装飾的なデザインにする必要性はどこにあるのだろか?そしてまた日本のヒガンバナは全て3倍体で花が咲いても種ができない。まさに徒花。

    でも、この花が咲くからこそ、人の手で球根が運ばれてあちこちに広げられているとも言えるかも。

    花も茎も球根も毒がある毒草だが、球根は水にさらせば食べられるので救荒植物として植えられている意味も?とものの本などには書かれているが、最近食べたことがある人はあまりいないと思う。

    どのくらい水にさらせば毒が抜けるのか?とかわからないので、軽はずみに試す気にもなれんと思う。

    書き手

    海秋紗

    海秋紗

    神奈川県葉山町/57歳

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