ヒヨドリとムクドリ
夏みかんの果肉を飲み込むヒヨドリ。メジロとともに庭のミカンの常連。このミカンに日曜日の朝、珍しい訪問者があった。ムクドリ...
風早草子
カザハヤソウシ
2024年10月19日
11日ぶりに家に向かう。
16日に家に帰るつもりだったが、帰れなかった。
今日は地方から一つミスの報告。すぐ対応を指示しておさめる。
本部に一件、外部からの問合せ。これは我々のミスではなく、先方提出物の誤記入が原因。総合的に判断して修正対応。通常あり得ないやり方で対応することになったため、関係部署の人間がわんさか集まり、おおわらわ。最後はスタジオで作った修正データを入れたメディアを持った担当者が、10分前に関係者が見守る「花道」を走ってくるという、冗談のようなシーンが生まれてしまった。
いずれもヒューマンエラーであり、原因は新システムではない。今回のような日程で膨大な量を捌けば、ヒューマンエラーは必ず起きる。そもそも我々側だけでなく、相手先が膨大なミスや間違いをおかして来るのを、全てこちらで完璧に見つけて修正できるはずがない。そもそも無理ゲーなのである。しかしこの無理ゲー設定を変えるには、法改正が不可欠というハードルの高さ。でも諦めてはいない。
新システムはいわば、対症療法に過ぎない。でも導入してなかったら、今回は業務が破綻していたと思う。今日の綱渡りの修正だって、そもそも以前の作り方では不可能だ。
大局的に見る限り、全国で致命的なトラブルや重大なミスの報告はない。上手くいっていると信じたい。
本日の制作分が片付いた段階で、あとは任せて、駅に向かう。
だが、そこでteams上に新たなミスを見つけた、という一報。日中の二件を踏まえて、関係部署がクロスチェックをかけるという報告は聞いていたが、それで早速ミスを発見したというのだ。
なかなか帰らせてもらえないものだ。電車に乗るのを保留して関係者に対応を指示。しかし、今回の新システムの制作フローを考えると、それは起こり得ないミス。もしそんな怪現象が発生しているなら、私も当然職場に戻って、徹底的に原因究明しないとならない。
ヒカリエの地下、人通りの少ない場所に荷物を置いてスマホで関係者に指示を出して、報告を待つ。
30分くらい待って、結局クロスチェックをかけた担当者の試写のやり方が悪くて、間違いのように聞こえた、というチェックミス。
そりゃそうだろう。その素材は私だって試写して確認してokを出しているはずなのだ。人騒がせにも程がある。
で、久しぶりに電車に乗る。東横線のダイヤが乱れ、電車がなかなか進まないが、もうどうでもいい。
駅に着くと、娘が車で迎えに来てくれた。11日間のトーさん不在中は、子どもたちが洗濯や食器の片付け、ゴミ出しなど頑張ってくれていたようだ。トーさんがシェイバーを持って行っていたので、高校生の次男のヒゲが伸びていた。
家族に大きな負担をかけて申し訳ない。みんなで頑張ってくれたことに感謝。
そして私はまず爪を切りたい。
神奈川県葉山町/57歳