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    風早草子

    風早草子
    カザハヤソウシ

    57

    2週間ぶりのランニング。海を見るのも久々だ。

    仕事人生の中でも屈指の修羅場だったが、そろそろピークアウト。ピンチの連続も概ね乗り切れたと思っている。体力とメンタルと冷静さは自信があるが、今回は不測の事態に備えホテル11連泊という保険をかけた。結果的にそれが正解だったが、家族には大きな負担をかけてしまった。

    こちらの日記の皆さんにもご心配をかけたりエールをいただいたり。ありがとうございました。

    そんな山を乗り切って今日は57回目の誕生日。

    57?という数字に全く実感が湧かず苦笑いするしかない。こういう年齢って、もっと威厳とか貫禄が備わるものだと思っていた。自分が若手だった頃の部長とか局長は、そんなおじさんばかりだった気がする。当時の彼らよりもう年齢は上だが、今の自分にそのようなものがある気がしない。

    知らないことはまだ山ほどあるし、子どもが買ってきた漫画を読んだりしているし。

    でもそれはきっとまだ伸び代があるのだと信じている。

    この日記に誘ってくれた方たち、そして今書いている方々に比べると、ひとまわりくらい年齢が上なので、ライフステージはやや進んでいるが、頭の中身はあまり変わらないように思っている。錯覚かもしれないが。

    私の場合、結婚したのがあまり早くなく34歳なので、そもそもライフステージはもっと近いかも。ただそれから5人も子どもを持つとは思いもしなかった。人生は分からないし、面白い。

    七五三とか、誕生日とか、父の日とか母の日とか、年がら年中、そういうイベントをどういう形で乗り切るか?悩んできたけど、さすがにその辺は過ぎたかな、などとかきぬまめがねさんの日記を読みながら思ったりする57歳。

    何年か前から心掛けているのは、後悔しないよう「行動」すること。

    若い頃は、目立つことが嫌だったり、お節介、出しゃばりと思われるのでは?と慮ったり、自分には関係ない、と思ったり、そもそも自信がなかったり、遠慮や躊躇で、やった方がいいのでは?と思ったことも、行動を起こさなかったことが多かった。でもそれは必ず後悔する。後悔だらけの人生だ。

    いい年になって、もう後悔を増やしたくないので、やるべきと思ったことはやることにしている。

    今回のプロジェクトのDXも、誰からも命令や指示を受けていないが始めたことだ。だから別にやらなくてもよかったし、やればやるだけ湧いてくるリスクは全部背負い込むことになる。

    でも、何も行動を起こさなかったら、必ず後悔していたと確信している。やって失敗する方が、後悔するよりマシだと思う。

    子どもに関わることでも、後悔はかなり多い。部活や行事の運営方法など、明らかにおかしいのでは?と思ったのに、ちゃんと申し入れなどしなかったことが長女、長男の頃に結構ある。うちの場合、次の子どもたちがいるので、さらに後悔を広げないように、行動するように心掛けている。でも、これは経験を重ね、さらにたいがいの先生も年下となった今だからできることなのかもしれない。一つ間違うと「老害」になるかも?とも思う。

    そう考えると、若い頃から後悔しない生き方をするのは、やはり難しいのだろうとも思う。

    まだまだ人生に悟りは開けない。でもそれでいい。そこがきっと伸び代だ。

    書き手

    海秋紗

    海秋紗

    神奈川県葉山町/57歳

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