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    風早草子

    風早草子
    カザハヤソウシ

    アドレナリンが引いたあと


    さすがに業務量が減ってきたので、誕生日でもあるし、少し早めに引き上げさせてもらう。

    たまにはコンビニやスーパーではないところで酒を買おうとマークシティに寄る。

    忙しさが和らぐと同時に溢れていたアドレナリンが引いていく。すると、体に蓄積していたダメージが顕在化してくる。帰りの電車では猛烈な眠気に襲われた。限界を超える無理をした自覚はもちろんある。ダメージは当然だ。

    緊急状態は乗り切ったので、この先無理は禁物。自分の体のダメージの回復を最優先にする。

    ゆっくり寝て、無理なく起きて、ランニングも体慣らし程度で。

    気温が下がり、短パンだとちょっと寒い。でも久しぶりに見る富士山、まだ雪はない。

    という日記を通勤の京急の中で書いていたら、斜め前に立っている若い女性が青白い顔で苦しそうにしているのに気付く。声をかけて席を譲る。まだ人に席を譲れるくらいの余裕はあります。もっと早く気付いてあげればよかった。横浜駅で降りる時にお礼を言われた。彼女はどこまで行くのか分からないが、「無理しちゃダメだよ」と声をかけて電車を降りた。娘と同じくらいの年頃かな。

    書き手

    海秋紗

    海秋紗

    神奈川県葉山町/57歳

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