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    風早草子

    風早草子
    カザハヤソウシ

    もぬけの空


    10日ほど前まで、びっしりハチが群がっていたアシナガバチの巣が、いつのまにかもぬけの空に。ちょっと早すぎる気もする。

    少し前はこんな感じだった。

    10月頃まではハチがいると思っていたが、思いの外、早く消えてしまった。スズメバチに比べるとアシナガバチは活動期間が短く、コロニーは早く解散するように学生時代に読んだ本にあったような気もするが、その本が見つからない。

    web上でアシナガバチを検索すると、駆除業者の記事ばかりが出てきて、詳しく生態を記したテキストになかなか辿り着けないが、ようやく論文を発見。2020年なので比較的新しい。

    https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010932311.pdf

    コロニーサイクルについては、意外と言及が少なくて、夏の終わりからオスと新女王を作り始める、とある程度。サイクルの例として表示されているのは3例だけでそのうち2例は北海道。一つだけある本州は茨城だが、これを見ると10月はまだ繁殖期になっている。また女王とワーカーが死滅した後も新女王とオスはコロニーいとどまる、というような記述もある。

    ただ、うちの庭のはおそらくキアシナガバチだが、論文は出てくる種類は別種。同じアシナガバチの仲間でも、種が違うなら生態も違う可能性は十分考えられる。そもそもサンプル数も少ないし、思ったより参考にならなかった。家にあるはずの本を発掘して、今度調べよう。

    10日前まで巣に群がっていた大量のハチはおそらく新女王とオスバチだったと思うので、来年の繁殖に向けて、交尾、越冬のために旅立っていったのかもしれない。だが、まあヒメスズメバチなどの天敵に襲撃されて全滅した可能性も排除はできないかも。

    空になった巣を切り取って、育房の数がいくつあるか数えたりしたいが、しばらくそういう時間はなさそう。

    秋になると例年、庭にはオンブバッタが大量に出現してシソの葉とかをバリバリ食べるのだが、今年は少ない。茂っているサツマイモの葉もオンブバッタの好物だが、ほとんどかじられていない。アシナガバチが幼虫のうちにかなり狩っていたのかもしれない。

    ちなみに昨日から珍しく妻が旅行で青森へ。向こうは涼しいようでうらやましい。子どもたちは娘が食事を作り、自分たちで洗濯をして過ごしている。

    自分の食べるものは、適当に何か買ってこようと、帰りにデパ地下や成城石井をのぞいてきたが、心惹かれるものがなかった。食欲が迷子状態。結構疲れているかも。気をつけよう。

    書き手

    海秋紗

    海秋紗

    神奈川県葉山町/57歳

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