秋の声
満月。 仕事帰り、駅から自転車で家に帰る道中、虫の声があふれていた。ほとんどアオマツムシの大音量だが、コオロギの声も少し...
風早草子
カザハヤソウシ
2024年9月10日
実は盆栽を育てている。
左からコナラ、ケヤキ、トウカエデ、イチョウ、サクラだ。
全て、「盆栽」として買ってきたものではなく、道端とかに生えていた実生、あるいは自分で種から生やしたものなので、ずっと「盆栽のようなもの」だったのだが、15年以上、育ててきて、一応盆栽と呼んでもいいかな?と思っている。
大した管理や手入れはしていないが、とにかく枯らさないことが一番で、猛暑の真夏は油断禁物。2日水やりを忘れれば、確実に枯れる。
というわけで、今年もなんとか8月は乗り切った。
育て始めたきっかけは、長女が幼児の頃に彼女の名前にちなんでトウカエデの鉢植えを気まぐれで買ったことだった。
もともと植物は好きで独身の時も花を育てたりしていたのだが、毎年春から育てる花は、なんか歳月の積み重ねみたいなものがなくて物足りない気がしていた。それもあって盆栽に興味を持ち、結構色々な本を読み漁って研究した。
でも、社宅住まいで置けるスペースも限られているし、あまり金をかける気もなく、盆栽店で完成された高級な盆栽を買ってきてもなーと思っていた。
それで、主に道端や公園で生えている実生のものや、拾った種から育ててきた。ケヤキは当時住んでいた渋谷区広尾の社宅近くの日赤医療センターのケヤキの種を拾ってきた。イチョウは有栖川公園で銀杏から大量に発芽していた実生だ。
それなりにたくさん枯らしてもきたのだが、まだ五鉢残っているのは、我ながらしぶといと思う。
ちなみに現在のケヤキを8年前と比べると、それなりに風格は出ているかも。
日々見ていると、なかなか分からないが確実に歳月は刻まれているはず。なんか日記も盆栽みたいなものかもしれないと思う。
30年後、この盆栽たちはどんな姿になっているかな?
神奈川県葉山町/57歳