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    風早草子

    風早草子
    カザハヤソウシ

    野球部員あるある

    練習試合に行こうとしている高校生が、「帽子がない!」と日曜日の朝に騒ぐ。 やれやれ。野球少年あるある、というやつである。

    野球は道具が結構多い。小学生の頃から出掛けに「あれがない、これがない」という子どもたちに散々、往生してきた。 なぜかよく見つからなくなるのはベルト。ウエアにベルトがあるスポーツなんて野球くらいじゃないだろうか?そもそも必要なのか?ウエア改良できないのか?ベルトについては探したことが多過ぎて、野球業界に新たなベルトレスパンツの提案をしようか?と思ったくらいだ。

    ユニフォームにしても、公式戦用と、練習試合用の野球シャツがあり、それぞれかぶる帽子の種類が違う。今回は久しぶりに公式戦ユニフォームでの試合で、そのための帽子が見つからなかった。 当人と私と妻と、大騒ぎして家の中を探した結果、野球用ではない家族の帽子を置いている玄関脇の棚の奥にあるのを私が発見した。そこに片付けたのは妻らしい。だが、ちゃんと自分で管理せず、前日にうちに確認してしてなかった当人が悪い。

    捜索にかなり時間を費やし、自転車と電車では集合に間に合わないため、車で送る。我が家から息子の高校に行くには、鎌倉のど真ん中、若宮王子から鶴岡八幡宮の横を通っていくしかない。 幸い、まだ時間が早く道は空いていた。

    珍しく車から降りる息子が「色々ありがとうございました」と殊勝なことを言っていた。この日はヒットを2本打てたらしい。 その前に自分の道具をちゃんと管理しろ。 そういえば、昨日は双子1号が「紺のソックスが見つからない!」と朝、騒いでいたな。あいつも説教しよう。

    書き手

    海秋紗

    海秋紗

    神奈川県葉山町/57歳

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