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    風早草子

    風早草子
    カザハヤソウシ

    「魔法はイメージ」、DXもイメージ、かな?

    実施報告を取りまとめ、各セクションを集めた総括会を行って6月の激務は一応区切り。進めてきたDXが有効なことが誰の目にも明らかになったため、ちょっと偉そうなことを言える状況にある。(笑)

    唐突だが「葬送のフリーレン」という漫画の話。
    しばらく前にアニメをやってたが、子どもが漫画持ってたのでそっちを全巻読んだ。魔法を操るものたちが織りなすファンタジーだが、その世界設定がちょっと面白い。「魔法はイメージ」というフレーズが出てきて、この世界の「魔法観」が示される。
    フリーレンの世界で人間が操る魔法は、人間が何世代もかけて研究を重ねて発展進化させてきたいわばテクノロジー。魔法だからと言って何でもできるわけではなく、使い手がイメージできないようなことは、魔法でもできない、という設定。(まあそれとは別に、人間が理解できない魔法を操る魔族とかも出てきますが)

    イメージできないことは魔法でもできない、というのは、DXも似ているのではないかな?とちょっと思う。

    私はシステムの専門家でもないし、Excelスキルすら怪しいIT情弱だが、この1年半、なぜかDXの指揮を取ってきた。そして周囲の予想を上回る速さで形にして、すでに実戦で全面展開している。なので最近、「なぜそんなにDXがうまくいったのか?」という問合せが多い。

    しかしこのプロジェクト、元々、目的はDXではなく、業務フローの抜本的見直し。これまで何十年も続けられてきたやり方がひど過ぎたので、一から十まで、全部変えたかった。
    そして「こう変えたい」というイメージを、始める前から私がはっきり持っていた。

    社長「我が社もDXを推進しよう」現場「どの業務をDXできるか、情シスに意見を聞こう」情シス「まずコンサルを入れるべきでしょう」みたいな話がよくあるらしいが、そういうのではなかったわけである。

    上の理解を得やすいので、プロジェクト名にDXという看板を掲げたが、要はイメージを具現化するのにデジタル技術を使っただけ。だから、システム担当も外部ベンダーも迷いなく、短期間で開発を進められたのだと思う。外形的にはDXの成功例みたいに見られるが、DXの話、とされるのが違う感じ。というか、実はそこが大事なのでは?と思う。

    DX屋さん(というのがいるのか知らないが)だって魔法使いではないのだから「これDXで何とかなりませんか?」とざっくり相談されても困るだろう。具体的なイメージがないと。
    逆にイメージがはっきりしていたら、DXは魔法のようにサクッと決まるんじゃないかな。
    そう魔法もDXもイメージが重要? あくまで個人の感想ですが。

    以上、というようなことをフリーレンを読んでいて思った、という話でした。

    書き手

    海秋紗

    海秋紗

    神奈川県葉山町/57歳

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