売れ行きが良くない為・・・
オーケーに行っていつものビールを買おうとしたら、見当たらない。品切れか?あるいは在庫があるかもしれないので、近くにいた店...
風早草子
カザハヤソウシ
2024年5月28日
激しい雨の中、鹿児島に飛んだ。この1年、各地へ行く機会が多い。そんな出張の一つだが、今回はちょっと特別。
我が家の子どもの中で最初に家を出ている大学2年の息子が暮らす街だから。それなりに大変な仕事が終わった後、息子と酒を飲む。最高だな。
子育ての目標って、特に定めていない。いい学校に行かせたい、とか、大企業に入ってもらいたい、とか考えたこともない。子どもが自分で考えて決めることだと思っている。
でもあえて言うなら、親の力に頼らず、自分の力で生きられる人間になってほしい、ということだろうか。
まだ大学生の息子は、授業料は親が払ってるし、仕送りもしている。でも家を出て一人でアパートに暮らし、自分で起きて大学に行って勉強して、自分で食事を作って食べ、洗濯もゴミ捨ても自分でやって、足りない金はアルバイトで稼いでいる。
親の目の届かないところで、立派に生きているのは、生まれた時から振り返れば感慨深い。今はスマホで10年以上の写真がすぐ見られて、「あんなに頼りなかったのが一人暮らしか!」とすぐ確かめられるので尚更だ。
負けず嫌いでアグレッシブな年子の姉に比べると、ビビりでヘタレでどちらかというとインドア派だった息子。キャッチボールしたら受け損なって顔にボールが当たって泣いたことが3回くらいあった。急に入ったソフトボールチームでも補欠で試合にも出られずバット引きばかりしていた。それが葉山に来て野球チームに入ると、体も大きくなって自信を付け始め、気が付けば頼もしいホームランバッターになっていた。子どもの成長って分からんもんだ。
西日本は日が長い。
それなりにハードな仕事が19:30過ぎに終わった頃はまだ空に明るさが残っていた。
LINEで連絡すると、20分くらいでホテルまでやってきた息子。
清潔な身なりで、表情も明るく、美味しい料理をたくさん食べて、その感想や、大学生活の近況を色々話した。
そう。一人でちゃんとやってることがよくわかる。ここまでよく育った。そんな子どもの様子を肴に飲むのは最高だ。ある意味、子育ての一つの到達点じゃないかと思う。
まあ、まだ学生で授業料もかかるし、我が家にはこれからの子どもがたくさん残っている。まだまだ続く長い旅路の途中に過ぎないことは分かっている。でもやっぱり今回の出張は最高だ。
ちなみにトーさんは気分よくいも焼酎を飲んだが、真面目な19歳息子はジンジャーエールを飲んでいた。
神奈川県葉山町/57歳