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    風早草子

    風早草子
    カザハヤソウシ

    ありがとう 子どもハンガー

    洗濯物を干すのに使ってきたIKEAの子供服ハンガー。

    お気に入りだったが、我が家での役目はもうおしまい。

    買った時は10個で300円くらいだったか?

    安いが使いやすくて助けられた。

    子供服用のハンガー、色々な種類があるが、洗濯物干すなら、これが一番。(個人の感想)

    多くのものは、服が引っかかる切れ込みが付いていたり、掛ける部分が回るようになってたりする。洗濯物をかけたり外したりする時はむしろ邪魔になる。

    IKEAのハンガーは余計な切れ込みとかがなく、材質もなめらか。回転しないので服をかける時に向きを整える必要もなく、外す時は袖を引っ張ればツルッと外れる。切れ込みがないから引っ掛からない。片手でOK。ピンチを外すような手間もない。端からどんどんツルツル引っ張って外せる。

    さらに適度な幅があるため、物干しの端にまとめて寄せてもハンガー同士が絡まらない。一個ずつ着実に手に取り、サクッと子供服をかけられる。ツルッとしているので子供服の小さい襟から差し込むのもスムーズだ。

    その気持ち良さで、洗濯物干しという面倒極まりないルーティンにわずかな「快感」が宿る。

    子ども5人で洗い物が多い我が家。小さい頃は特に洗濯物干し業務の効率化は重要課題だった。そのためこのハンガーは事あるごとに追加購入され、気がつけば50本以上が並んでいた。

    一番下の双子が赤ちゃんだった頃は何枚ものロンパース、幼稚園児の肌着、小学生のTシャツなど、物干しにずらりとカラフルなハンガーが並んでいた。

    だが、双子が中2に達した現在、さすがにこのハンガーで干すものも無くなってきた。小学生から着てる野球のアンダーシャツくらいかな。

    別にさびしさは感じないが、このハンガーが大活躍していた頃は少し懐かしい。

    が、改めて当時の様子がわかる写真を探してみたが、洗濯物やハンガーは撮ってない。それはそうだ。

    あの頃は毎日が絶体絶命で綱渡りみたいな日常、余計なことを考える余裕はなかったから。仕事も、経験の浅い若い部下をたくさん抱えて必死、その一方で、子どもが揃って熱出す、おねしょする、食べ物をこぼす、妻がインフルエンザになる、とか、家の中も正念場が目白押し。ハンガーの写真撮ってる余裕はなかったと思う。そして愉快な被写体が5匹もいるのに、ハンガーにカメラ向けないだろう。

    でもこのハンガーの貢献度は高かったと思うので、ここに記録しておきたい。ナイスハンガー、おつかれ。

    ハンガーは写ってないが、そんな頃の我が家。散らかってる。でも楽しそう。そう、余裕無くて必死だったけど楽しかった。それは今も一緒ですが。笑

    書き手

    海秋紗

    海秋紗

    神奈川県葉山町/57歳

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