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    島縞

    島縞
    シマシマ

    生命線の私。

    正直、何度も何度も寂しいって言われても、なんでかよく分からなかった。
    毎日こうして一緒におうちにいるじゃない。
    他に何ができるというのか、そんな風に思っていた。

    けれど、そうではなくて。

    娘にとって、おうちの中が彼女の全て。私が彼女の生命線。
    そんな世界で、母が背を向けパソコンの中の人たちと楽しそうに話していたら、果たしてどんな気持ちであっただろう。

    情けないことに、初めてそのことに向き合った。
    だって、これまでも呼ばれれば彼女のもとへ向かっていたし、お仕事中には仕方ないことだとしっかり伝えていたから。それで充分だと思っていた。

    一緒にいればそれでいいでしょ。そんな乱暴な感情があることに気づく。
    きっと娘は、私のそんな感情を敏感に察知している。
    言葉尻で、私の本音を見透かしている。

    そんな風に思ったら、たまらない気持ちになった。

    これでいい、と毎日を送っていてもどこか心もとないのは、私だけが気づいていない部分の存在を、何となく肌で感じているから。

     

    色んな母と子の関係が、会話がある。
    こんなことを思いながら読むここ数日の日記は、更にしみるものがあった。

     

    娘より、東映アニメのサブスク登録1ヶ月分を、自らの財布のお金を出しながら、数ヶ月ぶりに所望される。
    再びSLAM DUNKを観たくなったそうだ。レンタルショップに行かずとも、今はおうちにいながらなんやかんやと観ることが出来る。
    ありがたい世の中だよ。

     

    書き手

    ひらのあすみ

    ひらのあすみ

    長崎県五島市/43歳

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