ワラサのシャブシャブ
鍋の季節ではないが、ワラサでシャブシャブ。 今週も魚屋パトロールランニング。 今週も引き続きアンコウのたたき売り。吊るし...
風早草子
カザハヤソウシ
2025年8月27日
一年半ほど前、松江で20代の若いディレクターと一日一緒に仕事をした。昼食の時にランニングの話になり、私が結構走っていることを話すと、「絶対、一回フルマラソン走った方がいいですよ!」と熱心に勧められた。彼はお父さんが熱心なランナーで、その勧めで2回フルマラソンを走ったことがあるそう。人生観が変わるような体験だったということ。そんなに走っているなら、一回はマラソン大会に出た方がいいですよ!経験する価値は絶対ありますよ!と若者に勧められたわけだ。
私は中学・高校は陸上部で中長距離の選手をしていた。そこまでの選手ではなかったけど、地区の中ではそれなりの実力者にまで成長し、順位とタイム、いい数字を出すことに全力を尽くすコンペティティブなランニングをしていた。でも今は、純粋に自分の健康と、風景や思考を楽しむためのランニングで、何かを目標に追い込むような負荷はかけていない。この歳でサブフォーとか目指して、数字にこだわり自分を追い込むランニングはむしろ有害だと思っている。そして、マラソン大会とかに出て、わざわざ大人数で走ることにもあまり価値を感じないというか、なんか面倒くさい。実は会社内にもランニング愛好者のサークルみたいなものがある。世話役をしている人物が、割と一緒に仕事をする機会が多かった後輩で、前に職場の近くを走っているところを見つかり、「ランニングされるんですか!だったらぜひ!」とその同好会のメール配信メンバーに追加されてしまった。なので、○月○日合同練習会やります♪、○○マラソンにみんなで出ましょう!、みたいな誘いと、結果報告の写真付きメールなどが来る。結構偉い人も参加して終了後に一緒に打ち上げ食事会、みたいな感じ。社交性が低い私には、めんどくさー!という感じなのだが、そういうのが好きな人もいるのだろう。もちろん一回も参加したことはない。家庭的にも、休みの日にマラソン大会行ってきます、と子どもや家族放置して一人で一日出るのはちょっと?という事情だったし、そもそもランニングは個人でやるものだと思っているので、仲間で集まって、つるんで走る意味も私には分からない。まあでも、どうやら世の中、むしろそういう人たちの方が多いのかも?と最近は感じている。きっとひねくれ者でめんどくさいのは私の方なのだろう。
42.195キロという距離についても、元陸上部だし、これだけ普段から走っているので、まあ5時間くらい掛ければ、走ることは難しくないと思っている。筋肉痛とか後遺症はある程度出るだろうけど、多分余裕だと思う。なので、挑戦、という意味でもあまり価値は感じていなかった。
まあでも、これも私が非常に多く残している、めんどくさがりの食わず嫌いの一つではある。なので、せっかくあれほど熱心に若者が勧めてくれたわけだし、好きじゃない、めんどくさいで、新しいことを試さずにいると、これからの人生退屈しそうな気もする。ということで、夏の大仕事も終わったし、今年度中には一回フルマラソンに出てみようと、目下大会を物色中。
しかし、結構大会はあるのだけど、10キロコースを4周みたいな、何の罰ゲーム?みたいな単調なコースの大会が多い。そして40キロコースを楽しめるような大会は早々に定員いっぱいになるようだ。まあそりゃそうだ。私がひねくれ者なだけで、世の中は何年も前からマラソンブームだし。さてどうしたものか?先になってもいいから楽しそうな大会のエントリーを目指すか、罰ゲームでもいいので手近な大会で一度走るか?性格的にせっかちなので、とりあえず後者になりそうな予感。
というようなことを、職場でもツラツラ考えているのは、夏休み後、職場復帰して、自分が思った以上にバーンアウトしていることを自覚したからだ。今年は年初から7月に向けて、150%くらいの出力で仕事をしてきた。この150%みたいな表現が適切かどうかはちょっと分からない。仕事の忙しさ、大変さには色々種類がある。ノルマがきつい、長時間拘束される、物理的にやらないといけないことが山積み、次々仕事を振られる、とか。私の場合、私に業務指示を出す人も、仕事を振ってくる人もいない。やらないといけないことも、あえて言うと別にない。あるのは「今ここで抜本的業務改革をしなければならない」という私の強い危機感、使命感、そして信念と確信のみ。周りは、そこまでやらなくてもいいんじゃないですか?、それは無理じゃないですか?みたいな感じ。なので、自分で全てやるしかない。そして、誰もやったことはないので、踏襲する前例もない。やり方は全て自分で考えるしかない。捻り出したアイデアを具現化するためには、すべて交渉と調整が必要だけど、それも自分でやるしかない。目指すべきヴィジョンのイメージを持っているのが私だけだったので、それも仕方ない。ただ、私が描く新しい業務のスキームに全国の担当者を「道連れ」にすることになるので、そこは常に意識して、道なき道を半年間、三面六臂の奮闘で切り拓いてきた。そして最終的には、この業務に関わった誰の目にも明らかな形で、私のヴィジョンを示し、成功に導くことができたと思う。
でも、それで終わりではない、という話。ここまでは長年続いてきた慢性の出血を止めたくらい。止血程度だ。病気の根治ではない。つまり本質的な問題はまた別のところにあることはわかっている。対症療法というのは、本当の改革ではない。物事は本質まで詰めないといけない。そうでなければ、私がこの仕事を担当する意味がない。なので、この先、私はまた新たなステージに歩みを進めないといけない。でも、そのためにエンジンに再点火するエネルギーはまだ回復していない。まだ精神的にはバーンアウト状態。もちろん、三重とか茨城の単発案件の対応は滞りなくやっているのだけど、次のステージの総力戦の口火を切る気力はまだ戻っていない。でも私の尻を叩く人はいないので、どこかで自分に鞭を入れないといけない。自分で自分に鞭を入れるというのが、またこれ、しんどいことなのだけど、ある意味、自分で選んだ道なので仕方ない。そしてこのしんどさと引き換えに私は自分の仕事の自由度、そして裁量を保ち、主導権を握って、「楽しく」働けているわけだ。この年になると、自分の居場所は自分で作らないとならない。何もしなければ、年下の上司から、めんどくさいだけで、面白くもなく、意味も薄いような雑務を押し付けられるような立場になりかねない。やりがいを感じられない仕事を毎日させられるよりは、どんなに大変でも修羅の道を進む方が絶対に楽しいはず。
気持ちはバーンアウト状態だけど、体力はこの夏休みにかなりチャージできている。このクソ暑い中、8月は250キロ以上走っている。
ということで、仕事のスイッチも入らないし、気分転換にシューズでも買おうか?と原宿のナイキショップへ。8月で閉店するというニュースがしばらく前にあった。私が愛用しているペガサスというシューズは現在、ABCマートなどでは扱っておらず、実物を履いて買うにはナイキショップへ行かないといけない。原宿店がなくなったら不便になると思っていた。ところが行ってみると、すぐ横のビルに新しいナイキショップが建設中。店員に聞いたら昨日情報解禁され、9月から新店舗が開業するらしい。何だ、人騒がせな。(笑)で、改めてナイキのランニングアプリで確認してみたら、今履いているシューズはここまで走行距離1600キロほど。前のシューズは2000キロ近くまで走り込んだのでまだ行けるかな。9月以降も原宿にナイキショップがあるなら慌てる必要もない。ということでシューズ更新は先送り。
さて、体力チャージして気力の回復を待とう。最近、過去の日記を新しいサイトに移す関係で少し読み返したけど、そこで気がついたことが一つ。私はこの日記に書くことで、仕事への決意を示し、自分への鞭を必死に打っているらしい。(笑)人間、言ったからにはやらないと、という心理になるものなので、やるべきことを日記に書いて公開するのは、有りなのかも。
神奈川県葉山町/57歳