30年商店:ロゴ

お便りフォーム

    お名前(ニックネーム)*

    Eメール*

    宛先*

    メッセージ*

    エフェメラ!

    エフェメラ!
    エフェメラ!

    「ほんとうにおかねがぬすまれました」PLAY! MUSEUM『大どろぼうの家』展

    アルキメデスは浴槽から溢れる水を見て「ユリイカ!」と叫んだ。私たちは日々見聞きする言葉に触れては「エフェメラ!」と叫ぶともなしに記録しようと思う。言葉は儚いものであるからこそ、今このときを確実に残してくれるから。

     

     


     

    「ほんとうにおかねがぬすまれました」
    PLAY! MUSEUM『大どろぼうの家』展

     

     


     

     

    日曜はおとなり立川のPLAY! MUSEUMへ。目当ては『大どろぼうの家』展。盗みに出て留守中の、かの有名な「大どろぼう」の家に来場者が忍び込むという設定で構成されている。家には色んな部屋があって、どろぼうのコレクションや本、健康器具などが飾られている。

     

    これが家の間取り図!

     

    世界の大どろぼうの肖像画コーナーでは、まさかの「映画どろぼう」が!思わず笑ってしまった。

     

     

    谷川俊太郎の家に忍びこんだどろぼうが、詩を盗んで詩集をつくるという大胆な設定も。谷川俊太郎の訃報にのっかっちゃってないか?!というちょっとしたもやもや感が残る。

     

     

    大人の来場者が盛り上がっていたのは、「光の蔵」コーナー。大どろぼうの偏愛品やガラクタが展示されている。ここには、販売中止になってしまった「ピンキー」「ミルメーク」などのお菓子類や、あの頃みんなが使っていた「電子辞書」、「MDウォークマン」などの懐かしい商品が。

     

    会場には「盗まれていたかもしれないもの」を短冊状の紙に書いて申告するコーナーも。なぞの大喜利合戦状態。
    子どもが書いたと思われる、「ほんとうにおかねがぬすまれました」の文字に釘付けになる。その横には「自由ときぼう」の文字。うん、まったく笑えない。

     

    (041)

     

     

    エフェメラ/「一日だけの、短命な」を意味するギリシャ語「ephemera」。転じて、チラシやポスターなど一時的な情報伝達のために作成される紙ものなどを指す。短命だからこそ、時代を映すとされ、収集の対象になっている。

    書き手

    ほしばあさみ

    ほしばあさみ

    東京都国立市/42歳

    ©30YEARS ARCADE