「今回、「幻の一九七九年論」たるこの評論集を構成するに当たって、あえて、その若書きの評論を、評論集の折り返し部分に置いてみた。単に現在から一九七九年を振り返るのではなく、一九七九年から未来への視点も交差させることで、一つの遠近感が得られるのではないかと思って。」坪内祐三
アルキメデスは浴槽から溢れる水を見て「ユリイカ!」と叫んだ。私たちは日々見聞きする言葉に触れては「エフェメラ!」と叫ぶと...
エフェメラ!
エフェメラ!
2025年9月8日
アルキメデスは浴槽から溢れる水を見て「ユリイカ!」と叫んだ。私たちは日々見聞きする言葉に触れては「エフェメラ!」と叫ぶともなしに記録しようと思う。言葉は儚いものであるからこそ、今このときを確実に残してくれるから。
「本日観覧料無料!」
『前橋文学館』受付
9月6日(土)に、前橋に行ったのはこの日記のとおり。仕事の都合だったのだけれど、やるべきは2つ、せいぜい1時間もあれば済むことだったので、軽く街を散策した。
途中、『前橋文学館』に立ち寄ったのも日記のとおり。そして開館記念日につき入館無料だった、というのも日記のとおり。なぜこんなに同じ内容を続けるのか? それにはちょっとした理由がある。
入館無料をお知らせするプレートが可愛かったから、僕は写真を撮っておいた。ほしばあさみがお手洗いに行っている間に。「彼女はきっとこの写真を撮ってない。このエフェメラはもらった!」と、また少し嬉しく思った。実際にそうだった。
でも、彼女の昨日の日記を読んで驚いた。僕がプレートにカメラを向けているまさにそのとき、彼女はめちゃくちゃいいエフェメラを発見していたのだから。それにしても、よりによって文学館の奥にあるお手洗いの前に置かなくてもいいのに(僕はその手前にあるチラシコーナーはしっかり物色したのに)。(038)
エフェメラ/「一日だけの、短命な」を意味するギリシャ語「ephemera」。転じて、チラシやポスターなど一時的な情報伝達のために作成される紙ものなどを指す。短命だからこそ、時代を映すとされ、収集の対象になっている。
アルキメデスは浴槽から溢れる水を見て「ユリイカ!」と叫んだ。私たちは日々見聞きする言葉に触れては「エフェメラ!」と叫ぶと...
アルキメデスは浴槽から溢れる水を見て「ユリイカ!」と叫んだ。私たちは日々見聞きする言葉に触れては「エフェメラ!」と叫ぶと...
アルキメデスは浴槽から溢れる水を見て「ユリイカ!」と叫んだ。私たちは日々見聞きする言葉に触れては「エフェメラ!」と叫ぶと...