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    Sophy's philosophy

    Sophy's philosophy
    ソフィーズフィロソフィ

    instrument playing

    お昼過ぎから音楽学校の体験に。初めはつまんないから行きたくないーと渋っていたので「なんでつまんないってわかるの?試してみて本当につまらなかったらやらなければいいし、それで楽しかったらやればよくない?」と半ば無理やり説得して連れ出した。

    思ったとおり、学校に入ってみたらみるみると興味を示し始めた。まずはドラムをタトゥーの入った若いお兄ちゃん先生が見せてくれる。あんまり興味ないかな、と思っていたら「やってみたい人〜?」という質問にすぐさま手を挙げたのはソフィだった。ドラムの前に座り、好きなように叩いていいよ、と言われたけど何したらいいかわからないみたいだった。そりゃそうかも。わたしでもドラム叩いてみていいよって言われても困っちゃう。だから、試してみたり練習したりすることが必要なんだなって、自分の学びになった。

    次はクラシックギターにトライ。背の高いお兄さん先生。右手で弦を弾くことは楽しくやっていたけど、肝心のコードを左手で押さえるにはまだ手が小さい。わたしも高校生のときに少し試したことあるけど、手が小さいからコードを押さえられなくてそのうち飽きてしまったのを思い出した。さらに、エレクトリックギターにも挑戦。これはエフェクターに繋いで出す音が気に入ったみたい。Rock!! と言って喜んでた。

    ピアノは、わたしくらいの年齢のおじさん先生。鍵盤を押さえたり足元のペダルの効果について、中の弦構造を見せながら教えてくれた。ソフィはピアノの弦で追いかけっこするトムとジェリーの話を興奮しながらずっとしていた。先生も子ども相手は大変だなぁ。ピアノは、教会などにあるパイプオルガンの次にキーが多い楽器なんだそうだ。そうしたセオリーも一緒に教えてくれるらしい。まだソフィには理解が追いつかないかな?わたしとしては、自分も12年くらい習ったからオススメしたいんだが、ソフィはどう感じたんだろう。

    さらに、アコーディオン。写真のお姉さん先生。ロシア出身のミュージシャンだ。わたしももう一人のママさんも一緒になって、こども2人と先生の主旋律に合わせて好きなように演奏した。選んだ音がいまいちでも、風を送って鍵盤を押さえてるだけでなんだか映画のワンシーンみたいになるのが楽しい。数ヶ月練習したら結構上達できそうって思った。

    まだまだ、次はバイオリンを別のお姉さん先生と。いかにもバイオリンを弾いてそうなしなやかな腕だった。バイオリン自体が小さいからソフィでも弾けそうなサイズ感。でもやっぱり左手で弦を押さえるのが難しいかな?弓を実際に触らせてもらって、木の樹脂で少しだけ滑りを鈍くするらしい。それで響きを出すみたいなことを言っていた。ソフィはその特別感ある樹脂を塗るのが楽しかったみたい。

    さて、どうする?と聞いてみたら、エレクトリックギターかドラムが良いと。そうきたかー。Rock!! って盛り上がってたのは魂の響きだったようだ。というわけで、そのふたつを再度弾かせてもらう。

    最後に叩かせてもらったドラムは、足と手を両方とも使ってリズムを刻み始めてた。すると渋みのかかったお爺さん先生が防音室に入ってきて、ソフィにあわせて一緒にドラムを演奏してくれた。なんだか、とてもよかった。Swing!! って思った。全然違うけど、ジャズってるって感じた。かなり贔屓目な親目線だけど。

    ファイルアンサーは「バッテリア」、イタリア語でドラムのこと。というわけで、始めてみることにしたようだ。いろんな楽器を試せる機会にたくさん触らせてもらって、自分で選んだアクティビティ。楽しく続けてくれたらいいな。

    見ていたら私も楽しくて楽器に触れたくなる時間だった。ピアノまた弾いてみようかな。

    書き手

    sophy

    sophy

    イタリア・ベルガモ/46歳

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