横浜の景色(リアル)
火曜、朝から打合せのため弊社から徒歩10分ほどの設計事務所へ。横浜は関内のどまんなかにある。「弊社最寄駅は桜木町です」な...
P.S.
ピーエス
2025年9月16日
サイコさんと共通の友人である、ねっちがプロジェクトXに出るという連絡をもらい、録画して観た。
ねっちと最初に会ったのは1999年だからもう26年前か。その年、建築家協会が「レゴと建築展」というイベントを企画し、首謀者は私の出身校である関東学院大学で非常勤をしていた先生で、出展することになった建築家、ランドスケープアーキテクト、構造エンジニアなどなどの考えた作品を実際誰が作るのか、というところでまずは関東学院の学生たちが動員された。主なメンバーは当時の大学4年生で私の一つ上の人達。そこからそのメンバーの人脈などから他大学にも波及して何十人かの制作チームが出来あがり、その中にねっちもいた。私は当時3年生で、夜間部だったこともあってその主要メンバーたちとほとんど面識がなかったが、当時関東学院で教鞭をとっていたAlan Burdenの元でバイトしており、出展者にアランさんも選ばれていたことから私がアランさんの事務所における、レゴ展の担当者という形で一つ上の先輩方と知り合うことになった。ねっちもその時に知り合った。
以来、しょっちゅう飲みに行くとか一緒に遊びに行くとかそういうことは無いものの、なんとなく関係はつながっており、卒業して間もない頃に彼が勤めていた設計事務所の案件で構造的に困ったことがあったりすると時々電話をくれたりした。そのうち「ディベロッパー側に転職した」と聞いて「ブルータス、お前もか」的な気持ちになったものだがサイコさんが「特有の胡散臭さをサラッと拭い取った」と書いているように、彼がそこにいることでそちら側全体を肯定的に観てしまう。どんな人?と聞かれたら迷わず「いい奴」という感じだが、そんじょそこらの「いい奴」と同じにしてもらわないでいただきたい、と思う。
プロジェクトXを観てたら伝説的な仕事人に見込まれてイチからノウハウを伝授されたようで、そのことに驚いたのもつかの間、すぐに納得してしまった。そういう大きな仕事を任される人、という点にも違和感はないし、かといってものすごく仕事ができるスーパーマンという印象もない。等身大のヒーロー的で、人誑し。ああそうか、アンパンマンに近いかもしれない。
何年か前から遅々として進まない仕事を一緒にやっていて、それなりに私から色んな人を巻き込んでしまっていて、私はねっちを信じていられるから良いけどいい加減怒られるかもなーと思ったりもしたが、その巻き込まれた当人から「山根さん、プロジェクトX出てますよ!」なんて連絡が来るんだから面白い。
観終わって、興奮冷めやらぬまま「今度飲みに行こうぜー」って送ったら気取ること無く「行こう」と返ってきた。いつにしようかなー。