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    島縞

    島縞
    シマシマ

    ウトウト

    安眠ヨガのさなか、いつのまにやらウトウト。
    寝ても寝なくても、ウトウト。
    今日はそんな日、ウトウト。

    いつも茶封筒ばかりのポストに、今日は可愛らしい封筒が届いた。
    まだ一度しか会ったことはないのだけれど、オンラインではしょっちゅう話している友人から。
    こちらで私が書いている日記を読んでたら、書きたくなったの、と。その時いたお店のナプキンに書いてくれた手紙。
    ナプキンを便箋にしたお手紙は初めていただいたかもしれない。

    チャットやメールで、心のこもった文章をいただくのも嬉しい。そして、直筆で書かれた手紙が、書いてくれた人の手を離れて、たくさんの人の手を介して届けられるのはもっと嬉しい。これをロマンと言わずになんと言おう。ムーミンの切手に、彼女のトレードマークの動物のシールがたまらなく愛おしい。

    書くのにも届くのにも時間がかかる分、ぎゅぎゅっと思いがつまった贈り物。
    初めて手紙を書き始めたころの切手の金額から比べると、倍近くになってしまった。けれど、やっぱりここぞの時は手紙だし、その時にはその場で印字されるものではなく、わざわざ切手を買って貼りたい。

    セ・パリーグの記念切手や、ドラえもんの切手、グリーティングシートの切手、ふみの日の切手。
    通常切手もちょくちょく変わっていて、そう言えば昔は切手の自動販売機もあった。郵便局が休みの日は、その自販機で購入して使った。自販機の切手は、窓口で販売するものと、四隅のしまつがちょっと違っていたような記憶があるけれどどうだったか。
    中学校そばの、老夫婦がなさっていた文具店には、ご趣味で集められていたと見られる、1枚ごとに異なる切手を販売してくださって。どんな切手を売ってくれるのか、毎回楽しみだったなあ。部活帰り、着色された瓶の炭酸ジュースを栓抜き借りて友だちと飲んで帰ったこともあった。中学最後の日、そこにある公衆電話から母に電話して、迎えに来てもらった。待っている間、自転車で帰って行く同級生の背中を何人か見送って。

    手紙の話から、随分遠くまで来てしまったものだ。

    手紙にまつわる色々は、いくらでも、何時間でも話せる。

     

    今日は、夏と秋がないまぜの空だった。

    書き手

    ひらのあすみ

    ひらのあすみ

    長崎県五島市/43歳

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