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    Sophy's philosophy

    Sophy's philosophy
    ソフィーズフィロソフィ

    my daughter throwing a tantrum

    昨日の夜、シャワーを浴びたあとのソフィの癇癪が強すぎて耐えられなかった。わたしも疲れていたし、ソフィも疲れていたんだろう。一緒にいたらあかんと思い、自分の部屋に鍵をかけて閉じこもった。冷静になりたかった。

    それに気づいた彼女は堰を切らしたように泣きわめいてさらに癇癪を積み上げた。となりの部屋にいた夫が聞きつけてソフィに話をしている。珍しく、ママは怒ってるから明日の朝に話しなさい、と諭していた。いつもなら、この騒動におけるわたしに対しての苛立ちを上乗せして事態を悪化させるのに。どうしたことか。

    ソフィは大泣きしながら夫に髪を乾かしてもらい渋々ベッドに行った模様。しばらくして寝たのか、静かになってからそっと鍵を開けて、わたしも眠りについた。

    夜中、そおっとソフィがわたしの隣に潜り込んできていた。それに気づかなかったから、わたしの眠りが深かったのか。朝方、いつものようにお腹をソフィが触ってくる気配に気づき、わたしは彼女をぎゅっと抱きしめた。癇癪はキツいが、居てくれてありがたい。なんだろこの感情は。不思議な存在だ。

    日曜の朝は10時まで寝過ごして、お昼ご飯には明太うどんを食べた。あったかいものが食べたくなるくらい、涼しくなってきた。夜は靴下を履いて寝ないと寒い。

    お昼過ぎは、近くの中学校の校庭で地元アクティビティのイベントがあった。ソフィが始めた体操クラブや、柔道、指圧、ヨガ、ダンスや音楽など、いろんな社交界の体験ができる。柔道や指圧という、日本の文化的なものを、イタリアにある小さな町の人が取り組んでいるのには、なんだか実感が湧かなかった。純粋な日本というより、なんとなくイタリア風にアレンジされているように思えるからかな。素直さが無いわたし。

    ソフィにはテニスをお勧めしてみた。自分が全くテニスができないから、小さい頃のソフィに体験してみて欲しかった。やってみるだけやってみたら?と言ったら、ちょっと考えてから「うん」と言って参加。始めてみたら、楽しそうにやってる。まだ小さいからラケットのほうが大きいくらいで、なかなか打ち返せない。でもコーチのお兄ちゃんが楽しませながら、30分くらいボレーやらの打ち合いをしてくれた。

    「楽しかった!」と言って戻ってきたソフィ。いろんなことの体験値を積んで、好きなことに出会えたらいいね。

    帰りは、ちょっと遠回りをして家まで散歩して帰った。途中で夫の小学校のときの同級生とすれ違い、夫はとても嬉しそうに話し込んでた。遠く離れた故郷のことを、わたしは思い出した。

    書き手

    sophy

    sophy

    イタリア・ベルガモ/46歳

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