最後の文化祭
ランニング中に見つけた小さい秋。道端に生えているノブドウは実がパステルカラーに色付く。松の根元に咲いている花はツルボとい...
風早草子
カザハヤソウシ
2025年10月6日
朝、走っていたら、思いの外、晴れてくる。昨日が雨だったので、今日はサシバが結構、渡るかも?と武山へ行くつもりに。しかし、大谷の試合を最後まで見てしまったため、出遅れた。しかし、逆転スリーランが出て大谷にPS初勝利の権利がついて、クローザーで佐々木朗希登板、という展開、最後まで見ないわけにいかない。(笑)
というわけで武山到着は11時過ぎ。読み通り、今期最多のサシバが渡る日だったようだが、すでにピークは過ぎていた。残念。もう少し早い時間、50羽くらいが一度に飛んで行く鷹柱的な光景も見られたらしい。でも、自慢の眼力を発揮して、合計5羽のサシバが渡っていくのを発見して見ることができた。天気が良くて、上昇気流に乗ってグングン高度を上げるので写真を撮れるような感じではなかったけど、季節の風物詩として渡る鷹を見られて満足。
夕方、双子をランニングに連れ出す。中学のマラソン大会を前に体育で持久走をやったら、部活引退で運動不足のせいか、筋肉痛がひどい、とぼやいていたので、それなら少し走れば?と言ってみた次第。で、私の走る5キロコースに連れ出した。長女や長男は、小学生とか中学生の頃、「トーさんと走りたい!」みたいなことを言ったので、5キロコースとか走らせたことがあるけど、双子は初めて。まあ引退したけど、中3野球部員なので、5キロくらいは軽く走っていた。普段も自分たちで走れば?と言っておいた。
何となく夕食は焼き鳥。日が短くなってくると、なんか家でチマチマと鶏肉を串にでも刺そうか?という気分になる気がする。日の入りは早くなったけど、まだ寒くもなく、浜辺が心地よいので海岸には人が多く、焚き火をする人も多く見られた。ようやく心地よい秋という感じ。
先日の九州旅行で長女が、五島や長崎の教会を巡り、隠れキリシタンとかの歴史を再勉強して興味深かった、と言っていたので、前に読んだ小説を引っ張り出して推薦。
島原の乱の話。なかなか壮絶な小説。島原の乱というと、何となく虐げられた農民の蜂起みたいなイメージを持つけど、指導層には主家が潰れて帰農していた元武士、それも朝鮮の役とかで激戦を経験していたバリバリの戦のプロがいて強かった、というストーリー。まあ実際、一揆軍の指導者は有馬家、小西家、加藤家旧臣みたいな侍で、武装も竹槍とかではなくて、鉄砲も大量に配備していたらしい。まあそもそも、江戸時代も農村には鉄砲も刀剣もしっかりあったと言われている。刀狩とかはあくまで供出みたいな話で、農村ではイノシシなどを追い払うのに鉄砲が配備されて使われていたと言われている。それがかなり厳しく取り締まれたのは、綱吉の生類憐れみの令の時代、という説もある。話が逸れたけど、侍が率いた原城の戦い、歴戦の強者であるゆえに、それがいつかは必ず敗れる絶望的なものであることを知りながら、最後まで戦い抜いていく、という物語。推薦したけど長女は読むかな?
神奈川県葉山町/57歳