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    エフェメラ!

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    「おしゃべりアトモスフィア」前田隆弘(死なれちゃったあとで)

    アルキメデスは浴槽から溢れる水を見て「ユリイカ!」と叫んだ。私たちは日々見聞きする言葉に触れては「エフェメラ!」と叫ぶともなしに記録しようと思う。言葉は儚いものであるからこそ、今このときを確実に残してくれるから。

     


     

    「おしゃべりアトモスフィア」
    前田隆弘(死なれちゃったあとで)

     


     

     

    今日はポッドキャストの収録だった。相変わらずのこの感じ。居心地が良いおしゃべり。一応テーマっぽいのを決めて話し出すのだけれど、最初の話とはずれにずれ、全然違う話で大笑いしてたりする。今日は2本分録ったから3時間近く話していた。ポフレ(ポッドキャストフレンド)であるわたしたちは、これといった大きな共通点があるわけでもないのに(=異趣味な)、「話す」というその一点においてのみ、なんか近しい感覚を持っている気がするな。なんかこの気持ちに合うような文章をどこかで読んだことがあるなあって思い出したのが、今日のエフェメラ。

    前田隆弘さんの本『死なれちゃったあとで』の「人生はまだ動いているわけだから」というエッセイの中に出てくる表現だ。

     

    でも、これは感覚的な話なのだが、目に見えない「おしゃべりアトモスフィア」みたいなのがあって、要するにそれは「まだおしゃべりしたい」という両者の気持ちによって醸成される空間で、それがあると2時間でも3時間でも平気である一方、それがないと1分でも長く感じる、そういう空気なのである。

     

    これこれ。この「おしゃべりアトモスフィア」の感覚をいっしょに感じとれるのが、わたしにとっての友達なのかも。今日も楽しかったよ〜ありがとう。

     

     

    (065)

     

     

    エフェメラ/「一日だけの、短命な」を意味するギリシャ語「ephemera」。転じて、チラシやポスターなど一時的な情報伝達のために作成される紙ものなどを指す。短命だからこそ、時代を映すとされ、収集の対象になっている。

    書き手

    ほしばあさみ

    ほしばあさみ

    東京都国立市/42歳

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