hanabi – firework
花火やりたい〜、と、子どもたちが毎日のように言ってるので、ようやく実施。かきぬまさんの写真にもエンカレッジされた。 風が...
Sophy's philosophy
ソフィーズフィロソフィ
2025年10月15日
ソフィの顎を拡げるプロジェクトも佳境に入ってきた感がある。前歯上下の4本が抜けて、永久歯がその小さなあたまを見せ始めた。
今日は久しぶりのコントロール。ソフィのプロジェクトは、口の中にガッツリと器具を固定されていて、6月からそのバネを少しずつ拡げてきた。横拡張だ。
今日からは、前歯を前に押し出すフェイズに入る。縦の拡張である。上の前歯が内に入りすぎているらしい。この縦の拡張は、少し厄介だ。
おでこと顎を支柱にして縦の軸をつくり、輪ゴムで前歯を引っ張るテコの原理を利用して、前に押し出す。この器具を寝る時と家に居る時に、なるべく長く装着する必要がある。長ければ長いほど、効果はある。
ソフィの日頃の落ち着きの無さから、わたしはかなり心配している。きっと邪魔だと嫌がるはずだ。夜はすぐに取ってしまうだろうし、そもそも自分だったらと考えるだけでも嫌な気分が持ち上がってきてしまう…
dentistの帰り道、駐車場まで歩きながら、わたしはソフィに説明するのに努めた。浮記さんとPSさんも書いていたように、こどもは彼らなりに理解するのだ。小さくてまだ自分の気持ちの言語化がうまくできない年齢でも、親が話すことは伝わる。だから、前もってちゃんと説明してあげようねって、わたしも義姉に教えてもらったことがある。
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ソフィを連れて、初めてイタリアに来たとき。まだソフィは11ヶ月だった。おっぱいもあげていたし、ヨチヨチズデン、と歩き始めたばかりで、すっかり赤ちゃん扱いしていた。飛行機では抱っこ紐でだっこしながら、わたしがトイレに行くときにはフライトアテンダントに抱っこしてもらって、ふたりで日本から飛んできたのだった。
イタリアに着いて、あまりの環境の違いにソフィが泣きまくっていた時、義姉がこう私に聞いたのだった。
「ちゃんとソフィにイタリアに来て生活することを伝えてから来た?」と。
わたしはえらくビックリしたのをいまでも覚えている。まだ赤ちゃんで、そんなこと理解しないだろうって思い込んでいたから。でも、それは違った。
それから、わたしはこの小さな赤子に前もって説明することを覚えたのだった。ソフィはわたしの気持ちも理解してくれている。そう自分で思えることが安心材料になって、その自分の安定した鼓動が伝わっているようにも感じるのだった。
このchallengingな縦拡張、プロジェクトの第二フェーズも、ソフィが正しくその意味を理解して、一緒に乗り越えていけたらと思っている。
この日記に書きながら、わたしは自分の中に覚悟と、大丈夫っていう、両方が芽生えてきているのを感じている。
三十年商店キッズの顎を拡げるプロジェクト、みんなで乗り越えていこう!三十年後はキラキラの歯でスマイルだ。
イタリア・ベルガモ/46歳