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かきぬまめがね＠東京
カキヌマメガネアットトーキョー
2025年3月11日
ぐらついて向き合えないこと
了子さんの日記からオフィシャルサイトを拝見し、しばらく素敵な作品の素敵写真を眺めていた。日記を読んでいるから、どんなことがあってどんなことを考えているか、その片鱗には触れている。が、オフィシャルな情報をこのタイミングで初めて知るという面白さ！素敵な作品やご本人にいつかお目にかかりたい。
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今日が3.11であることに長男の学童のお迎えで気付かされる。子どもたちが先生に震災があった時に何をしていたか聞いていたようで「その時先生は大学生で…」と会話しているのを耳にして、今日がその日であると意識を向けた。
夜になりSNSを見たとき、不意に関連動画が流れてきた。母親が津波に流されたという小学生の息子さんの映像だった。もちろんこういうことがあった、という現実から目を背けるわけではないのだが、それを見て明確に具合が悪くなってしまった自分がいた。子どもが出てくる類の映像（天災であれ人災であれ）を見ると猛烈な不安に襲われ、ぐらぐらっと気分が悪くなるようになった。それは紛れもなく自分にも子どもが出来たことが影響しているのだが、その後の自分がままならなくなってしまうので、最近はなるべく距離を置くようにしている。逃げているような罪悪感のような、そういう気持ちを拭い去れない。
現実にそういうことが数えられないだけ起きていたor起きているという事実は変わらないから。
残念ながら今の私はそういった現実と向き合えるだけの強さがないのだと思う。もう少し強くなったら、自分に何ができるのか考えたい。向き合いたい。
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あの動画に出てきたお母さんのご冥福を祈ると同時に、あの少年が強く逞しく成長していることを願ってやまない。
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書き手
かきぬまあやの
東京都目黒区／37歳
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