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    島縞

    島縞
    シマシマ

    そうだ、日記があったんだった

    『ふたり展』に行った話題で持ちきりの商店内。

    もちろん、それだけでないたくさんの日常・非日常が綴られているわけだけれども、持ちきりという言葉を選んだのは、私が気になって仕方がないからなのかも。

    行ってきた皆さんの書かれていることに、心がざわざわして、そして癒やされている。どの日記からも、そのひとらしい感受性があって、そのひとの目線をのぞかせていただいているような。

     

    そこにも出てきたのか、『ひらやすみ』はヒロトとその周りのひとの日常が描かれているのだが、ヒロトの佇まいが、いい。
    彼が内包しているものがどんなものか、知る由もないのだけれど、磁石ではなくて気まぐれな風とそれに吹かれる風船のよう。

    そんなひとに憧れつつ、敬遠してしまうのは、私の中にそれがないと知っているいじけ。

    いじけ公開ついでに、先月行われていたもしもしさんの個展に行かない選択をした後悔も記しておく。

     

    昨晩は結局、本は読めずに寝た。

    私の頭をほといていくのに、いちばんそば、商店で書かれた日記たちがあった。
    ここに書いているのは、『ひらやすみ』のようなだれかの日常をのぞいて、自分の中の足りないものを満たしていくのと、自分自身もそれを表現したいから。自分にもあるそんな日常に、しっかり気づいていきたいから、なのだなあ。

     

    そうしてそんなわが家の日常に気づくべく、ベランダにいるパンジーを愛でる。
    寄せ植え、だからって寄せすぎたかと思うくらい、蕾しかないくらいに見える株は、その葉っぱの形もかわいらしい。
    開けた窓からは、チュピチュピピュー、と姿の見えない、きっと小鳥だろう高いさえずりが耳にいい。
    もやをふくんだ陽の光がやさしくて、いい休日の幕開け。

    書き手

    ひらのあすみ

    ひらのあすみ

    長崎県五島市/44歳

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