双子あるある
寒波が来る、という話だが、関東は寒さが緩んで気温が上がった。その分、空気が霞んで富士山はぼんやり。妻が仕事で不在の週末。...

風早草子
カザハヤソウシ
2025年11月17日

朝、起きると晴れていて風もない。今日こそ野鳥撮影日和かも?と思い、ランニングには行かず、太陽が上がった8時過ぎ、カメラに望遠レンズを付けて、首に双眼鏡をかけて、家族はまだ皆寝ているが、バイクでGO。

鳥の姿を探しながら海岸線を南下。長者ヶ崎の南で岸辺にウミアイサが6羽寄っているのを発見。顔を水中に入れて泳いでいるのは餌の小魚を探しているためだ。羽が美しいオスの成鳥はいない群れだけど、餌を追う行動的な姿が撮影できそう。ということで、バイクを止めて重い望遠レンズを抱えて浜へ急いで降りる。長者ヶ崎の南は、目の荒い砂利が分厚く堆積して起伏が激しい砂利浜で、歩きにくい。が、とりあえず海岸沿いに南に泳ぐウミアイサの前方に回り込まないと、順光で写真が撮れない。ウミアイサの泳ぐ速度は案外速いので、ザクザクの浜を割と猛ダッシュ。
しばらくすると、群れが潜り始め、魚を咥えて浮かび上がってくる。今日のウミアイサは、寄せてくる波に潜って、ほぼ波打ち際で魚を追っていた。ウミアイサが魚群を追うと、他の鳥にも捕えるチャンスができるようで、ユリカモメ、コサギ、カワウも寄ってきて賑やかな饗宴となる。ウミアイサの群れは南下したあと、今度はまた波打ち際を北に向かって泳いで行くので、私も砂利浜を小走りにそれを追う。疲れたけど、とても楽しめた。ウミアイサはサップをする人たちが海に出てくると、飛び去っていった。
1時間弱で184枚もシャッターを切ってしまった。フィルム代、現像代、プリント代を気にせず撮りまくれるデジカメ万歳である。そして飛んでる鳥でもピントが合いまくるオートフォーカス、すばらしい。いつもフィルム代を気にして、シャッターを切る時を厳選しながら、飛んでる鳥はピンボケばかりだった中学生の頃の自分にプレゼントしてあげたい。ウミアイサを撮ってる途中で頭上を飛んだミサゴもバッチリ。





家に帰って写真を詳しく見る。観察中に気になっていたのは、彼らが捕らえていた魚の種類。体高の高い平べったい魚で飲み込むのに少し苦労していた。カタクチイワシとかボラの幼魚とかキビナゴとか、この辺りでポピュラーな魚ではなさそう。ヒイラギとか、メッキの類か?と思っていたが、写真で見ると違う感じ。尾鰭の両端が長いフォルム。



でも、こんな形に少し記憶があった。次男が小さい頃、森戸海岸でキスを狙って投げ釣りをしたら、雑多な小魚がやたら釣れたことが一度ある。その中に、マナガツオみたいなこんなフォルムの魚がいた記憶。その写真が見られないか?と思い、まず日記アプリでキーワード検索して、次男と釣りをした日を探す。見つかった。2015年9月22日だ。でも写真の中にその日の画像は残っていなかった。当時はiPad miniのメモリーが小さく、iCloudも大容量を使っていなかったので、結構写真は削除していたのだ。でもFBには投稿していたのでは?と気付き、FBのアクティビティーログを探る。年月日が特定できているので、こちらはすぐに見つかった。いた。たぶんこの魚だ。


この魚の種類を調べるのにはGoogleで撮影して画像検索をかける。それを手掛かりに調べた結果、どうやらマルコバンという魚らしい。南方系のようだ。大きいものは食べると非常に美味らしいが、この辺りで魚屋にあるのは見たことはないし、釣りの対象魚にもなっていないと思う。そもそも名前を初めて知った。でもあれほど鳥が捕らえているのだから、海岸の非常に浅いところにかなりの群れがいるのだろう。なかなか興味深い。



鳥を見たあと、改めて佐島までランニング。浄楽寺朝市、今日はイサキが詰め放題500円。安いしうまそう。このサイズなら刺身でいける。捌くのはやや面倒だけど、良質で安価なタンパク源を見つけたら買うのは、小さく生まれてしまった双子を大きく逞しく育てることがミッションである私の流儀。(笑)多少手加減して詰めたのだけど、33匹いた。

捌くのに約1時間。ちなみにイサキという魚は成熟が早くて、このくらいのサイズでも腹に卵巣と白子をパンパンに持っていたりするのだけど、今日の魚は卵などは一切抱えておらず、身が太っていた。つまりうまそう。ただ今日の夕食は刺身ではなく、鍋。庭の畑の小松菜とチンゲンサイを食べてしまおうという日。本当はその収穫をまずやるはずだったのだけど、魚を捌くのはちょっと余計だった。(笑)


今日も夕方の海で双子とバレーボールをしてから夕食。畑の野菜も食べ尽くし、良い休日でした。


神奈川県葉山町/58歳