今日のおとも
学校から帰って来る甥っ子を待って、実家でのんびりの週末。 到着してすぐ、畑に向かって今晩食べるとうもろこしをひとり一本ず...

島縞
シマシマ
2025年11月24日
麻婆豆腐を食べた。
娘が飽きてから1年ぶり。寒くなると恋しくなるのか、食べたいと言うので久しぶりに夕食に登場した。
結婚する以前の、もうだいぶ前のことなのに、作る度に思い出すことがある。
姪っ子ちゃんが泊まりに来ていて、その日の晩ごはんが麻婆豆腐。
懸命にお手伝いをしてくれた。
麻婆豆腐の鍋を見て「混ぜすぎて、豆腐が崩れちゃってるね。」、ついでくれた炊飯器をのぞき、「今の若い子は、ほぐすのを知らないんだね。」と、そこの父子は言った。
自分たちの姪っ子・孫にではなく、私への言葉として。
子どもたちがお手伝いしてくれたんだよ、とは言えなかった。
そんな想像は一切できなかったのか、子どもたちは頑張ってくれたのに、って最初はただそれが悲しかった。でもじわじわと感じたのは、若い女性に対する偏見のようなもの。
たったひとこと。
本人たちは、なんとはなしに放ったのかもしれない。
そういうことを言いたかったんじゃないのかもしれない。
それでも、こうして残る言葉はある。
私がちっちゃい人間なのか、気にし過ぎなだけのか。
私自身も、そんなひとことを放ってはいないかな。
わかっているのは、娘が受け取る言葉は、私のそれより重いってこと。