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4月に松浦晋也さんのコラムを読んで、ユーザー登録の申請はしてあったものの、申請が多いらしくなかなか登録されず、その後忙しくなっていて、登録完了の案内は来ていたもののログインしてなかった。

https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00562/112700119/?i_cid=nbpnb_trk

今日また松浦氏のコラムで、国会図書館が出てきたのでログインしてみた次第。聞いてはいたが、体感するとすごい。物凄く強力で有効で効率的な情報ツールだ。ユーザー登録しなくても、どんな本があるか、目録は検索できて、行政の刊行物などは、結構読めたりするのだけど、ユーザー登録すると、かなりの本が検索して見つけた流れでそのまま中身が読める。本の全ページが画像としてスキャンされていて、そのままサクサクめくって読めてしまうのである。松浦氏のコラムに出てきた1980年出版の本を私もサクサク読むことができた。操作性にストレスもタイムラグも何もない。

Screenshot とりあえず、子供達には登録を薦めておいた。現役報道ディレクターではないので、私も少し怠慢だったのかもしれないが、これ、世の中の人がどれくらい知っていて使っているのだろう？国民全員使うべきで、中学の授業で教えるべき話だと思う。

職業柄、情報の収集には当然、手間もコストもかけてきた。我々の仕事だと、新聞や雑誌の記事が検索して読める日経テレコンはまあ必須アイテムだ。課金が必要だが、これはかなりの額を投下して長年使っている。ネット上にある無料の情報とかに頼って取材していては危なすぎて命がいくつあっても足りない。情報というのは、その中身以上に、誰が発信しているか、ということが重要なのだ。そして傾向としては、嘘つきほどよく喋る。誠実に正確な情報を発信する者は慎重なので言葉が少ないのである。しかし、粗製濫造のPV稼ぎ情報が溢れる今のネット社会、SNSは全くその逆で、実際にそれに操作される人間が多々出ているのが現実だ。本などの出版物が全て信頼できるわけではもちろんないけど、松浦氏も書いているように、たくさんのものを見ていくと、より解像度の高い実像が見えてくるものなのだ。何度も書いているが、「これだけ見れば全てわかる」みたいな単純な要約は大体ほとんど「嘘」だ。そもそも複雑な世の中を正しく理解しようとすると、手間がかかるのが道理。だから情報リテラシーは教育としてとても重要なのだ。

今回の松浦氏のコラムも、あの団体について知らない人は読んでおくべきだ。我々の時代は、まだ大学内で原理が怪しげな新聞を全教室にばら撒いたりしていて、その活動も目立っていたので、少なくとも私などは、松浦氏のコラムで書かれているようなことは基礎知識として持っていたけど、東西冷戦が終わって久しい現在の若い人には理解しにくいかもしれない。そもそもが、韓国という国が当時はかなり「ヤバい」国という認識だったのである。日本のホテルに滞在していた野党指導者の金大中氏をKCIAが拉致誘拐して韓国に秘密裏に連行してしまった事件は有名だが、つまり北とあまり変わらない存在だったわけだ。ちなみに松浦氏のコラムは日経ビジネスのメンバー登録をすれば、課金なしで読めます。

https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00562/112700119/?i_cid=nbpnb_trk

本日も在宅勤務。しかし、次男が試験で一教科しかなくて午前中で帰ってくるため彼の部屋は使えず、リビングで仕事するものの、妻はラジオをかけながら仕事しているし、妻が出かければ、長女が帰ってくるし、中学生も部活なしで帰ってくるし、集中するのはかなり困難。でも、在宅勤務をしなければならない事情もあり、難しい。

今月のナショジオはなかなか興味深い記事が色々。ジェーン・グドールの追悼、ピラミッドの建造について。ギザのすぐ脇を当時はナイルの支流が流れていて、水運を使って石を運んでいたという説が有力なのか。あまりピラミッドマニアではないので詳しく知らなかった。そして記憶について。スマホで日々、膨大に撮る写真が人の記憶に与える影響は？みたいな話。そう、今やスマホは人間の脳の外部メモリーみたいなものになっているので、人間が無理に脳で覚える必要がないのでは？ということがたくさんある。では脳は何に使うべきなのか？というのは、これからの人間の重要なテーマだ。試験に必要な暗記ものの勉強など、スマホがあれば全てわかることで、これを覚えるのに脳のメモリーを使う必要があるのだろうか？という議論はある。ただこれは電子計算機ができたら、九九を覚える必要がないのでは？みたいな頃からの続きだ。スマホがあれば、勉強しなくていいか？という話じゃなくて、脳はやはり鍛えないといけないので、スマホ時代の脳の鍛え方はどうあるべきか？という話だと思う。

今日は休肝日。ということで夕食の後、手入れ不足でカサカサになっているテーブルにオイルを塗る。調べたら5月の連休以来だった。そりゃカサカサになる。色々整えないといけない。妻に加えて長女も体調はあまりよくないし。そういえば、鹿児島の長男は7月の海での人命救助で、今度は大学の学長表彰というのを受けたと連絡があった。金一封とかは出ないらしい。大学通信みたいなのの記事が送られてきた。アイツらしい。（笑）達者でやってるようで何より。