みかん
子どももわたしも絶賛体調不良のいちにち。 我が子、ほっんと熱につよい。39度台でもずっと元気。よく食べる。昼寝4時間して...

浮記
ウキ
2025年12月1日
月曜日はいつも腕がちぎれそう。土日の抱っこの影響だ。学ばないわたしはやっぱり身軽さを選んでしまう。
風邪はなおったかと思いきや空咳がこたえる。くしゃみやしゃっくりもそうだけど何気にカロリー消費するよな。わたしより少し早く母になったアイツが咳のしすぎで肋骨が折れてしまって、子どもからうつる風邪の弊害というか母の免疫力の落ちっぷりの凄まじさを感じたが明日は我が身だし、このエピソードを思い出すだけでなんだか強くなれる。なぜならアイツはあの時「肋骨折れてるけどめっちゃ幸せ」と言っていた。
マウントという概念がだいきらいだから、幸せな人は声高に幸せと言ってほしい。くらべるのは自分であって他人ではない。ものさしはいつだって自分の中にある。
ものさしといえば、昨日母からクリスマスの飾りをもらった。自分は雑貨的なものの好き嫌いがかんなり厳しいと思う。いわゆる洗練されたものが好みなら、The雑貨みたいなのは問答無用でNOだとある意味わかりやすいと思うけれど、わたしはThe雑貨もすきだ。から、絶妙にカワイイ・絶妙にダサい・絶妙にダサくてカワイイなどのMyものさしがある。しかしそれが案外仲のいい友人でも通じなかったりする。人が「これかわいくない?!」といったものの90%はカワイイと思えないのに、わたしが「あああん、これかわいいいハァハァ」となったものとソレの違いを見分けるのは難しいらしい。言語化できないけど、こちらからしたら明らかに違うやん、なのに。むかしから猫がすきなので、なにかあると猫グッズをいただく機会が多いのだけど、本当にごめんなさいだけど「んー!これじゃない!」と思う。これは大変厄介でモノだと捨てられないし気持ちはありがたいけど正直要らないしで、あるとかから「たべものがいいですぅ」と伏線をはるようになった。
しかしたまにドンピシャな猫グッズをもらうこともあり、そうなるとやっぱり求婚したくなるくらいうれしい。
何が言いたかったかと言うと、母からもらったクリスマスの飾りは昔の自分だったら「いっらなーい!」だった(ほんと娘って母に冷たいよね…)。だけど母が友人の付き合いで自分で作ったというエピソードがなかったとしても「へえ、いただくね、ありがと」という気持ちになれたのだ。そして飾り付けてみたらなんということでしょう。カッワイイージャン!
子どもと暮らしていると、子どものもので部屋があふれて自分の城がくずれていくようだった。けども、おかげで今わたしのものさしはやさしい。もしくはあまり機能していない。
21歳くらいまで、秋元梢みたいなメイクをしていた。服装や季節で変えるなんてことはなくて、毎日同じアイラインをひいていた。耳にはたくさんピアスをつけて、指輪もゴツゴツでぜんぶシルバーだった。
あるとき、もう絶縁してしまったけれど、それこそ求婚したい程あいしていた友人に「〇〇さんは、ブラウン系のアイシャドウが似合うよ」と言われた(なぜか長い付き合いでお互い苗字にさん付)。もしかしたら前から言われてたかもしれない。でもなんとなく、その言葉がするりと身体に入ってきた日があった。アイラインをひかないでブラウン系のアイシャドウにマスカラだけした。自分でもいいと思えた。それから色々がめんどうくさくなってアクセサリーもあまりつけなくなった。新たに買った指輪ははじめてのゴールドだった。
すべては自分を護る鎧だったと思う。いまでも好きなモノにだけ囲まれて暮らしたいけれど、ちょっと邪魔がはいっても大丈夫になった。鎧をぬぎすてて負傷していても幸せだと思えるアイツの気持ちがよく解るようになった気がする。

埼玉県さいたま市/36歳