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    Sophy's philosophy

    Sophy's philosophy
    ソフィーズフィロソフィ

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    ルナがそろそろ仔犬から遠ざかるようになった。乳をあげるために自分からサークルに入って、乳を飲ませたらすぐに出たがる。その気持ちがよくわかるのが、仔犬がめちゃくちゃ暴れて遊ぶようになったからだと思ってる。

    ルナの脚をかじってじゃれたり、2匹で本気のプロレスみたいな格闘をし始めたりする。見ていて「ルナおつかれさま」と本気で思う。それにしても、ルナは暴れる仔犬たちには絶対に怒らない。仏の顔で見守ってる。その場から離れたそうにはしてるけど。

    わたしはどうだ。ソフィに毎日怒ってるではないか。ルナを見習え。赤子に乳をあげていたとき、わたしは怒りとは確実に反対側にいたはずなのに。いつの間にプンプンサイドに来てしまったのか。オキシトシンが足りてないんだな。

    そしてルナが、夜寝付くときにソレの横で寝ていた。仔犬を産む少し前から圧倒的にソレを嫌がって、むしろ威嚇していたのに。今夜はソレに寄り添っていてかわいい。ツンデレがもともと激しい雌犬だけれども、このデレはめちゃくちゃかわいい。それにソレが気づいているのかは定かでないが、そろそろ子離れの時期なのかな。さて、本能とは。

    今日はもうひとつ、いいことがあった。

    ソフィが体操のレッスンに行くのをこの1カ月くらいしぶり出していた。理由を聞いたところ、毎回同じことの繰り返しでつまらない、とのこと。確かに週2回行って、同じことだけをやるのは飽きそうだ。特にソフィはすぐに飽きて続けるのに向いていない特性な気がしている。

    前にかきぬまさんも書いていたように、わたしは「1年分のレッスン代払っちゃってるんだから!」と大人の経済事情を持ち込んで子どもを説得してしまう自分に気づいて嫌になる。グループレッスンだから、1年分前払いでも個人レッスンに比べたらお値打ちではあるんだが。

    まあそんなことをソフィに言ったところで、どうでもいいことだろう。本人は飽きてしまってるわけで。この状況をソフィから聞いて知っていたノンナから「先生に話してみたら?イタリアは言って物事が進む国よ」と言われ、でもわたしは渋っていた。先生のことをよく知らないのもある。交渉ごともできるならしたくない。

    今日のレッスン後のお迎えで、タイミングよくソフィがレオタードを更衣室に忘れたので、彼女が取りに戻っている間に先生に話しかけてみたのだった。

    「ソフィが同じことの繰り返しでつまらないと言ってて、何か新しいことを試させてみることはできますか?」と聞いてみた。先生が「ふーむ」と実際に声に出して考えているときにソフィが戻ってきた。「今日新しいことやってみたよね!」という話になって、ソフィに「続けてみれそう?」と聞いたら、元気よくうん!と返事。結果オーライだった。

    わたしも心理的ハードルを超えて先生に困ってる現状を言えたし、それを見たソフィも前向きな展開に納得できた感じ。よかった。ノンナのちょっとおせっかいなアドバイスは聞いておくもんかもしれないな。郷に行っては郷に従え。イタリアでははっきり伝えてみたら好転するっぽい。わかりやすくていい。あとは、わたしが伝えるかどうか。

    とこちゃん、「伝える」の先輩であり、同志だとも思ってる。母として、事実または可能性について伝えていくことに向き合ってる姿、見てるよ!そしてサイコさんも書いてたように、娘ちゃんにもその気持ちは伝わると思う。29年後に、とこちゃんの日記読んでくれてると思う。

    書き手

    sophy

    sophy

    イタリア・ベルガモ/46歳

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