「迎亮太が見開きに、丸々一ページの決め写真が大胆と」田中託未『映画芸術』493号
アルキメデスは浴槽から溢れる水を見て「ユリイカ!」と叫んだ。私たちは日々見聞きする言葉に触れては「エフェメラ!」と叫ぶと...

エフェメラ!
エフェメラ!
2026年3月16日
アルキメデスは浴槽から溢れる水を見て「ユリイカ!」と叫んだ。私たちは日々見聞きする言葉に触れては「エフェメラ!」と叫ぶともなしに記録しようと思う。言葉は儚いものであるからこそ、今このときを確実に残してくれるから。
「自分たちが受け取ったものは、次の世代にも受け渡していかないといけないと思っている」
篠田宏昭(増田書店)

今日は外に出る日、と決めていろいろ回る。「横浜美術館」でリニューアルオープン記念展「いつもとなりにいるから 日本と韓国、アートの80年」をみて(すごくよかったので別で記録を残しておきたい)そのあと銀座に移動。目的は「鳩居堂」。というのも20日に弟(とはいえ、血はつながっておらず、一緒に暮らしたこともないので、なんとも微妙な関係性…)の結婚式があるので、祝儀袋を買わないといけない。鳩居堂には筆耕サービスがあるので本当に助かる。自分の字が嫌いだ。


せっかく銀座に来たのだから、ここぞとばかりに色々回る。「資生堂ギャラリー」で仲城さんの展示をみて、そのあと裏の「たちばな」でかりんとうを買おうとするも売り切れ。残念。そこから「ggg」に行って「Dover Street Market Ginza」にも立ち寄る。何にも買わない(買えない!)けどみているだけで楽しい。銀座エルメスのアート・ギャラリー「ル・フォーラム」にも行きたかったけど時間切れ。夜は西荻窪の今野書店主催のトークイベントに。書店員のリアルで切実な声を集めたエッセイ集『書店員の怒りと悲しみと少しの愛』の刊行記念で行われたもの。何人かの書店員が書いているんだけど、増田書店の篠田さんもそのうちの一人。今日のエフェメラはトークイベントの中で篠田さんが発した言葉から。最後のほうの質問コーナーで、オンラインで見ている人から「(書店を取り巻く状況とか仕事内容とか)色々大変なのに、なんで書店員を続けていけるんですか?」と問いかけがあった。それに対して篠田さんが、「自分たちがしてもらった(享受してきた)本屋で本を買うという行為や、それだけでなくあらゆる事は、次の世代に受け渡していかないといけない。書店員の中にはそういう気持ちでやっている人が多いと思う。みんな口に出しては言わないけど。」(ざっくりこういう風なこと言っていた。ちょっと表現違うかも。)って言ってて、それが体の中に残ってる。ちゃんとまっすぐ目をみてこれを言える大人がいる増田書店で、そして国立という場所で生活できていることが幸せなんだと思う。わたしは、子どもたちに向かってこう言えるのかな。自信ないな。

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エフェメラ/「一日だけの、短命な」を意味するギリシャ語「ephemera」。転じて、チラシやポスターなど一時的な情報伝達のために作成される紙ものなどを指す。短命だからこそ、時代を映すとされ、収集の対象になっている。