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    もしもし五島列島

    もしもし五島列島
    モシモシゴトウレットウ

    美味しくなかった唐揚げの味を一生忘れるな、あのパッサパサでしょっぱい味を常に胃から上にあげて自分を苦しめとけ

     

    ご飯そのものと、ご飯を食べる時間を死ぬほど愛しすぎている。

    そのため、食事の時間がとっても長い。味わいまくりたい思いが強すぎてとても長くなる。

    しかも、食べる量は多めだから尚更長い。

    友達や知り合いとご飯に行くときはこの食い意地を抑えて標準にするために、必ずコンビニか、安い腹満たしチェーン店に立ち寄ってから現場に行くようにしている。

    しかし、家族の時だと私も気を使わずのんびりゆっくりゆっくり食べるので、毎回巻かれる。「さあ!」というタイミングをみんながみんな見計らっている。流石にわがままも貫いていられないので、毎回リスの如く口に詰め込んで帰宅している。

    お料理教室の初回体験の日、肉じゃがを作った。

    料理が好きだし極めたいから教室に行ったのに、もう手を洗う段階で楽しくなかった。料理番組のようなセットに料理番組のような入念な準備。

    料理教室は料理をしに行って、楽しむのではなくて、『料理』という体験をするのと、普段料理が好きな人たちをコミュニケーションを取る場所であって、私のような食い意地強い人は勝手に一人で作っとけ。ということを学んだ。

    みんなが立った瞬間、肉じゃがの煮汁をご飯茶碗に急いで流して、その煮汁が入ったご飯茶碗をかき込んだよ!

    煮物系はこれが醍醐味!!

    しかし、『できたての煮物』というものは、とてもおいしくなくて、そしてここまで手順を綺麗に忠実に、正確に踏んで作った思い出も含めて、心に穴が空いた気持ちで食べてしまい、自分だけ煮汁の茶色の跡がついている茶碗を洗いながら、料理ってなんなんだ・・・と泣きそうになったのを覚えている。

    やっぱり、料理は適当に、好きを極め、その瞬間のノリと気分でいろんなものをぶっ込み、誰のためでも、誰に見られるわけでもないめしを一人で好きなテレビ見ながら好きな格好で食べるのが楽しい。

    だけど、誰かのためを思って作って、美味しいと言ってもらうのも、たのし・・・・・・・い・・・・・・・・・?

    と思なくなってる最近。一人ごはんが楽しいなんて大声で言っていると寂しい言い訳人間みたいだし、実際にそうだから、表立っては言わないほうがいいけど、とにかく料理というものは自由に楽しんでいいんだと、学ばせてもらった。

    食べることがこれほど好きだから、一食一食を命かけて選ぶ。

    そうしていると激しく怒る経験も何度も訪れる。

    悔しくてたまらないけど、私は一生覚えてなきゃいけない。

    頭を悩ませて選び抜いた、韓国料理屋の唐揚げが全く美味しくなかった時のことを!!

    みんなこうやって真剣に物選んでる。

    絶対ににお金を無駄にさせるなていう勢いで商品を作りなさい。

    書き手

    中村千結

    中村千結

    長崎県五島市・東京都大田区/24歳

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