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    もしもし五島列島

    もしもし五島列島
    モシモシゴトウレットウ

    「うち来たらまんじゅうあるよ」をピッタリすぎる人に使っていた

     

    「うち来たらまんじゅうあるよ」

     

    を絶対この人まんじゅう好きだろっていう相手に向かってお友達が言ってた。なんかこの言葉を聞けただけでもう1日が幸せ。

    アイスじゃなくまんじゅう。
    聞く人も幸せになるってすごいだね。音楽だね。ミセスの歌詞にいつか出てくるかもね。

     

    だけど、これ言った後に、「やっぱり明後日ゼミで渡すね」と言っていて、家にきて欲しくない理由もなんかあるんだな、なんでだろう、というか、なんで、と私が言いたくなったし、まんじゅうくんにまんじゅう食わせてやれよ。すぐに!とゾワゾワしたけど、まんじゅうくんは変わらぬ穏やかな表情で「わかった」のシンプル4文字だけ。素晴らしい。見た目も中身もまんじゅうだった。

     

    まんじゅうだったから、まんじゅうになったんだろうな。まんじゅうはどんなまんじゅうだったのかが気になるけど、なんとなく、蒸した白い薄力粉のあんこ少なめの素朴なイースト菌使うタイプのまんじゅうだと思う。(ほぼ確)

     

     

     

    この、電車友達話関連で思い出すのは、「どうしても勝手あげたいアイスあるからついてきて」と終電の電車の中で行っていた男子大学生(多分)二人組。

     

     

    とても気になったし、この会話を30分くらいしていたし、降りる駅が一緒だったのでこっそりついていった。

    どうしても勝手あげたいアイスとは、ただのローソンのソフトクリームだった。

     

    確かに美味しいけど、終電の後7分も歩かせて買わせるものではないし、このソフトの渦巻きの部分のカップの蓋をとってあげて渡していたので、すぐさま食べなきゃいけない状況にさせるのもどうかと思ったし、なんと自分はこのアイスじゃなくて、モナカサンドアイスを勝手いて、ただ手に持って帰って友達が必死にソフトクリームを食べていた。

     

    随分と自分勝手なやつだなあと思ったけど、これほど食べさせたかったんだろうし、蓋外すまでサポートするくらいやってあげたくて、自分は安いアイスでいいから友達にいいものを食べさせたかったのかなと思った。どうか友達がソフトクリーム好きでありますように。なんか絶対今食べたくないみたいな顔色だったけど大丈夫かなとドキドキしながら帰ったよ。終電の時はアイスじゃなくて、ヨーグルトくらいがいいんじゃないかな。というか、何にもいらないよ。だけど全て気持ちが一番だよね。

     

    あらゆることの裏を考えすぎず、まんじゅうくんみたいに生きたいな。年末年始、まんじゅういっぱい食べよ!

    書き手

    中村千結

    中村千結

    長崎県五島市・東京都大田区/24歳

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