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    もしもし五島列島

    もしもし五島列島
    モシモシゴトウレットウ

    本当は震えるくらい悔しいのに、カッコつけてしまうせいで悔しさが肥大して自分が苦しむ

     

    「冬は『寒い』しか会話ができない本当に」っていうタイトルで日記を書こうと思った。そうなんだけどそうじゃないことに気づいた。

    友達の結婚式の帰り、寒すぎた。寒すぎて寒いしか言ってなかった。

    式場でも、帰り道でも久々会った友達たちを前にしてずっと「寒い」の言葉しか言ってなかった。

    なるべくおしゃれに見せようと寒さ対策を怠った結果、寒いしか言えないやつになっていた。いや、なんか、久々会う友達たち、しかもみんなちゃんと定職がある人々を前にして、売れない・知られてない・安さでしか戦えないフリーランスイラストレーターは「寒い」しか本当に言うことがないのかも。そして結婚式のご飯を唯一ちゃんと食い切ってたよ。悲しいね。隅々まで食べ切ったよ。装飾の花も、胃もたれしてたけども肉の脂身部分だけも、もやしもステーキソースも、生クリームも全部全部!

    そして家の鍵も忘れた。凍えながら両親の仕事が終わるのを待った。寒いって追いラインしたせいで急がせてしまって申し訳ない。寒さで体力消耗したのか、これだけたくさん食べたのに、式から帰ってすぐに、服を乱雑に脱ぎ捨て、雑にメイクを落とし、髪をほどき、徐にジャンクフードをドカ食いした。絵に描いたようなドカ食いだった。
    色々かなしくて悔しくて、仕事も溜まってる。溜まってる仕事を気分転換にカフェに行って、気合い入れてしよう!と思ってカフェに行ったけど、ドカ食いと寒さで胃の調子が悪く、仕事が手につかない。すぐにカフェから出て、泣きながら走っておばあちゃんちに行ったら、雑にメイクが落とされててボサボサで半泣きの私を見て「どうした」の言葉もなく、ただ寝床をフッカフカに作ってくれて、「寝なさい、ところでご飯はいる?」とだけ言って、ご飯はもちろんいらないので、断ると、自分が先に寝てた。

    30分も寝ると気分が良くなったので、一緒にバラエティ番組見て、やっぱりさんまさんってすごいよね〜なんて言いながらでっかい梨をたくさん食べたり、紅茶と緑茶を飲みながら、カステラ食べたりした。

    胃は気持ち悪いままだったけど、気分は少しスッキリしてその後家に帰って、仕事を5分だけしてまたぐっすり寝た。

    「悔しい」と言う感情はとても厄介で、ちゃんと向き合って認めないと、見ないふりするとつもりに積もって自分が苦しむ羽目になって一番大変。悔しい気持ちから目を背けない。その後の辛さや負の感情を発散していい場所があるんだから。

    おめでとう、嬉しい、楽しい全ての大きな気持ちはもちろん本当。その中の端っことかに、小さくたくさんの悔しいたちがひっつき虫のように着いている感じ。うまく言葉にできなくてむずむずするからどうにか対処したいけどその方法もわからず自分を傷つけることしかできない。悔しいんだろ!!!叫べー!!

    書き手

    中村千結

    中村千結

    長崎県五島市・東京都大田区/24歳

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