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    島縞

    島縞
    シマシマ

    コンプリ欲と鉄欠乏

    娘の、『かわいい』を感知するアンテナの近くにいたら、感電したらしい。
    そもそも、和菓子と組み合わされてしまうと、放っておけない。

    娘の何度目かのスクイーズ熱のせいにして、これかわいいじゃん、と何回かガチャを回す。
    そう、これは娘が買ったのではない。
    私が欲しくて、私が買ったんだ。
    娘のせいにしてはいけない。

    並べて置いてみたら、ほらやっぱりかわいい。
    たまにつついてみている。
    8種類ほどあるらしく、うち2種は一回り大きいらしい。
    ああ、全部揃えられるかしら。
    他のガチャと比べて200円というのがリーズナブルに感じてしまうけれど、そもそも他商品と比べることではない。
    でも、言い訳に使ってしまう。他より安いし、ってね。

     

    午前中は、貧血の2ヶ月定期検診。
    「鉄剤を飲んでいるわりに、思ったほど良くなってないですね⋯」
    先生、ごめんなさい。
    たまに飲み忘れるって言いましたが、ほとんど飲めてませんでした。
    「飲み忘れても、摂取できるように一日2錠に増やしておきましょうか。」
    先生、本当にごめんなさい。
    ちゃんと飲みます。

    商店内で、少し前に鉄瓶が並んだけれど、私は鉄玉子すらきちんと管理できなくて、鉄瓶も鉄のフライパンも興味はあっても絶対悲しい思いをしてしまうから手は出さないでいる。

    娘からの叱責。
    「ほうれん草を10束食べなさい!45束食べなさい!」
    「お母さん、44歳です。」
    「今年45歳やろ?ちゃんと食べて、貧血治しなよ。」
    レバーは口がしゅわってなるし、あのにおいも苦手、とか言い訳してる場合じゃない。

     

    書き手

    ひらのあすみ

    ひらのあすみ

    長崎県五島市/44歳

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