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    島縞

    島縞
    シマシマ

    『こころ』の心と甘すぎる沈丁花

    朝から沈丁花がポストに届いた。
    届け主は、娘の特別支援クラスの担任の先生。
    朝から娘への手紙とともに、花言葉とか花粉とか無配慮で入れてすみませんみたいなメッセージをくれて。

    娘が学校に行かないことと、家庭が孤立することはイコールではない。
    けれど、私の人格が娘の思考や生活に影響を多大に与えているだろうことには申し訳なさがいつも付きまとう。
    こんな親に付き合ってくれている優しすぎる娘だと、勝手に思い込んでいる節もある。

    そんな親だけれども、先生はじめフリースクールだったり、なにかで知り合ってくれた心優しいひとたちの関わりで、家族以外のひとと完全孤立でない関係が結べているのは感謝でしかないなと思っている。

    沈丁花の名前はよく聞いていたし、この姿も香りも別々に記憶していた。
    こんなリボンみたいな姿で、それ以外のにおいを感知させないくらいの甘い香りを放つものだというのを初めてこの名前に紐づけて認識した。

     

    今朝、『こころ』を読了したけれど、中盤から最後までずっと先生の遺書だったことに驚き。
    遺書として先生の半生を『私』に伝えているのだけれども、先生の両親が亡くなってからの仕打ちにともに失望し他を疑い、自身も同じであったことにともにショックを受けた。
    Kが先生に対して自分の思いを告白してからの展開は、止めようにも止められなかった。
    染まりやすい私の心はまたも暗転。
    そして、いつも以上に文章が固め。引っ張られすぎて自分でも笑ってしまう。

    今もなお読みつがれるものには理由があることを、自分の体験を持って気づけたことは大きい。
    挑戦してよかった。

    だがしかし、次はコメディか軽いエッセイを選んで読むことにしよう。

     

    お風呂に湯を張る。
    正月ぶりに、栓をせぬまま垂れ流していたことに今しがた気づいた。
    正月と違うのは、未遂で終わったこと(といっても3分の2ほどが既に流れてしまっていたもよう)。
    「今日は途中で気づいてよかった!」
    といえば、「もっと早く気づいてれば、ね。」と娘は手厳しい。

    夕飯は久しぶりのすき焼き。
    雨で気温が下がり、心も寒々しているから、これでからだの中からあったまる。

     

    書き手

    ひらのあすみ

    ひらのあすみ

    長崎県五島市/44歳

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