when it pours
一日中、大雨に降られる日曜日。ずっと家で過ごす。 昼前の小降りを見計らって、外に追い出してしまっているソレとお散歩に。ソ...

Sophy's philosophy
ソフィーズフィロソフィ
2026年5月8日
2022年の映画 SHE SAID を観た。日本語の題名もそのまま。イタリア語はAnche io となり、Me too から取ってきたのだろう。そう、これはワインスタインの性暴力を取材するNew York Times の女性記者ふたりと、その取材元の女性たちの物語。トランプ、ワインスタインやGwyneth Paltrowの実名がそのまま出てくる。もちろん本人ではないが、声は実際に取材で録音したのを使っているのではないだろうか、と思った。
話の内容自体はとても興味深いものだった。若い頃に性暴力を受けた女性たちがその場面を描写したり、その後にはメンタルブレイクダウンして映画業界の仕事には戻れなくなってしまう話がいくつも描かれている。20年近くも前のエピソードが、いまなお閉ざされたまま彼女たちの中に残されている。まさに日本で若い少年たちに起きていたことがBBCの取材で明らかにされたときのような、それがオーバーラップするような映画だった。きっと女性の被害者も数えきれないくらいいるはずだ。わたしが知らないだけで。
この映画自体の興行成績は、バジェットの半分以下という振るわない結果に終わったそうだ。それもなぜかやけに皮肉に思う。男性には観に行きづらいテーマだからか、もしくは被害者からしても思い出したくないことだからか。わたしは呑気にこれを選び、観てからワインスタイン事件について調べてみるような完全なる第三者の立場だから評価したくなる映画なんだろうか。
それにしても、映画のなかでのワインスタイン自身の描写がものすごく卑劣で、Wikipediaを読んでみてもその印象は変わらなかった。いまや投獄されている立場だから、ありのままを書きたいように書ける人が増えたってことなんだろうか。この事件があからさまになる前のWikipediaにはどんな描写があったのか、読んでみたかった。
昨日、松ちゃんのYouTubeでお母さんに会いに行った話を観た。いまは大阪ではなく、愛媛に住んでいるんだそうだ。松ちゃんのお母さんやお兄さんは、ガキ使とかごっつでたまに登場していてめちゃくちゃ面白かったのをいまだに覚えている。これももう30年くらい前の記憶。松ちゃんも権力側になってしまったからこそ、テレビ界からは消えたのだけれど、あのお母さんが92歳になり、一緒にいる場面を観て物凄くやるせない気持ちになった。みんな女性から産まれてきた。みんな母親がいる。それを忘れなければ、一瞬でも思い出せたら、性暴力は無くせるんじゃないか。そんなことを考えた。
“What happened to you matters. And you’re not alone. And the past can’t be changed, but we can do something about it now.” Megan Twohey

イタリア・ベルガモ/46歳