三十年商店

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    島縞

    島縞
    シマシマ

    気温も夏だし、花火

    フリマから帰ってすぐ、子どもたちはばあちゃんに連れられ、海で遊んできたと教えてもらった。
    網を持って、子どもたちは靴と靴下を脱ぎ、海につかって一心に魚やらカニを追っていたと。

    大きめのハゼをすくって大興奮した娘は、足を滑らせて全身濡れたらしい。
    数年前だったら、もう嫌だ帰りたいってなってたところ。甥っ子の着替えを借りて、そっからさらに岩の上に干した服が乾ききるまで遊び通した。

    私が帰る前から、娘は興奮していた。
    LINEには、「花火買ってきて!線香花火は別で」だったから、なんか夏休みだなって思いながら、コスモスに寄って噴き上げ花火がセットになったのを買って帰る。
    家にもまだあったはずだけど、お留守番のお礼。
    気温も夏だし、日も長くなってきたことだし、花火も悪くないよね。

    帰って車を降りると、家の窓からは賑やかな子どもたちの声が漏れ出していた。
    これは、思った以上に興奮している。おうちにいて、ずっとこのテンションでこの子たちは叫んでいたんだろうか、ってくらい。
    そうしたら、海で2時間以上遊んでたってことだから、それは興奮するよね。

    フリマの戦利品、ミモザのバスケットを母へ日頃の感謝を込めてあげる。
    玄関に飾ったら、玄関がいつもより明るく感じた。

    今朝、妹親子のおともで長崎に出かけることを伝えたとき、母はちょっと拗ねたようにみえた。
    娘を託して車に乗り込み、運転してしばらく、そんな母の表情に胸がギュッとなった。今は、このギュッが消える間に、はいはい、と流せるようになった。
    トンネルを抜けて見えてきた海が、最近はただ青が濃いとか薄いとか、ちょっとグレーだとかの色の変化だけだったのに、キラキラがなにかに似てる。なにか、が出て来ぬまま、またトンネル。

    フリマ、難しかったな。最初の値付けで、すぐに私の頭がオーバーヒートして先行きが危ぶまれた。
    事前準備、だよね。それはそう。そういえば商売やってる時も、値段設定は苦労していたな。

    来てくれたひととのおしゃべりはとても楽しかった。
    普段だったら、不特定多数の人の集まりなんて願い下げ。でも今日あの場にいられたのは、私に役割が与えられていたからかも。
    このフリマのサポート役を演じている間に、演じていることにすら気づかず、たくさんしゃべった。
    あっという間におなかいっぱい。ひと月後は、腹8分目で来てくれた人たちをもてなせるかなあ。

    帰ったらクタクタで眠かったけれど、子どもたちと今季初の花火をしてる間に眠気もとれてしまった。

    でも、書いてる間にまた眠気に襲われる。
    今日は読み直さずに、そのまま眠る。

    書き手

    ひらのあすみ

    ひらのあすみ

    長崎県五島市/44歳

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