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    かきぬまめがね@東京

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    カキヌマメガネアットトーキョー

    「キッチン」吉本ばなな

    数日間日記がアップできていなかった理由はPCが手元になかったからで、なぜそうなったかという地獄の経緯はこちらに書きました苦笑

    そして今日アップできているということは、つまりPCウェルカムバックということです。

    日記自体は毎日スマホで書いていたが、アップはPCでないとできなかったのでこんなにご無沙汰してしまった。まとめアップしました。

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    しましまさんからの問い

    皆さんが10代の頃読んだ心に残る一冊、ぱっと思い浮かびますか?

    に答えたいなと思います。

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    よしもとばななの「キッチン」がそれにあたる。正確にはまだ「吉本ばなな」時代だ。今調べたら1988年初版刊行って、私が生まれた翌年だったんだ。驚き。

    しましまさん同様図書館の本を沢山読んだ10代。好きだったのはよしもとばなな、村上龍。特に中学の時に出会ったよしもとばななの本には感銘を受けた。

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    私は日本文学科を卒業しているのだが、3年次の論文でよしもとばななを扱い、4年次の卒論で武者小路実篤を取り扱った。2年間同じ先生が担当教授だったが、卒論を提出した時に「なんで吉本ばななやらなかったの?去年の論文おもしろかったのに」と言われた言葉が忘れられない。褒めてもらえて嬉しいような、卒論は微妙だったんだなと悔しいような苦笑

    基本的に同じ本をあまり何度も繰り返して読まないのだが、この「キッチン」だけは何度も読んでいる。何年かごとに読み、その時の自分が「キッチン」をどう感じるか、そのときそのときの感じ方を楽しむ。本に書かれた言葉と自分の距離を楽しむ。10代の頃、言葉と自分がぴったり0距離で重なる瞬間が沢山あったことを思い出す。

    最後に読んだのってもしかしたら20代だったかもしれない(それはつまり子どもを産んでから読んでいないことになる)

    今の私が読んだらどう感じるんだろう。ああ、急に読みたくなってきた。むしろ、読まなくちゃ!という気持ちになってきた。家をひっくり返せば1冊出てくると思うんだけど、あれ、それとも誰かに貸したままだったかな。

    そう思ったら居ても立っても居られず、腕時計が示す時間とお迎えの時間を頭の中で計算し、僅かな隙間時間で本屋に駆け込んでいた。

    (409)

    書き手

    かきぬまあやの

    かきぬまあやの

    東京都目黒区/37歳

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